投資の基本として、「分散投資」という言葉があります。これは仮想通貨にも当てはまり、1つのコインに一極集中するよりも分散させておくことで、よりリスクを減らすことができるという手法です。
ただ、やり方を間違えると全ての資産が大暴落して目も当てられない状況に、ということになります。
今回は分散投資の基本と仮想通貨のケースについて、お話したいと思います。
ひとつの金融商品への「全力投資」は危険がいっぱい
分散投資の方法には、
● 投資対象の分散
● 投資市場の分散
● 投資時間の分散
の3つの方法があります。
株式でも、外国為替証拠金(FX)取引でも、仮想通貨でも、ひとつの金融商品に一気に全力で投資することはハイリスクリターンです。相場の状況を見ながら、うまく売買を行うように分散していくようにしましょう。
【投資対象の分散】
投資対象を複数に分散させます。それにより、ひとつの商品の価格が下落してしまっても、他の投資対象で利益を出す、もしくは損失を抑えるという方法です。
たとえば、仮想通貨ではカタパルト(NEMの規格変更)実装後にNEM(ネム)が下落してしまった場合、Ethereum(イーサリアム)を保有していれば、その資産は価格の下落に巻き込まれない、というイメージです。
仮想通貨では、基本的にbitcoin(ビットコイン)の価格に連動してアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の価格が変動します。しかし、その通貨の期待度が高いイベント(ハードフォークやミートアップなど)が近かったり、「取引所トークン」のような独自コインなどは違う値動きをしたりする場合があります。
ビットコインの方向性と違った値動きをする通貨を見つけると、何かイベントがあるのか、アップデートなどの材料があるのか調べるキッカケとなります。
もし、仮想通貨全体が下がっている時は、米ドルや日本円などの法定通貨とほぼ連動した価値をもつ仮想通貨「USDT」やFiat(フィアット、米ドルや日本円などの法定通貨)にするなどキャッシュポジションに戻したほうがいいでしょう。