ドル円相場はもみ合う展開。トランプ米大統領が中国資本による米ハイテク企業への投資を制限する規制について「6月末までに原案を発表する」と報じられると、市場には嫌気が広がり109.37円まで下落。しかし、「投資を制限する計画はない」ことが伝わると110円近辺まで急反発した。26日は一時弱含む場面が見られたものの、再び110円台を回復。その後の27~29日も、109円台後半~110円台後半を行ったり来たりした。
早稲田大の惟光は111円のラインを意識しつつエントリーのタイミングをうかがう。慶応大の石油王は反発買いのチャンスを逃して残念がるも、明治大のRWは2週連続で取引を見送った。
エネルギーが足りない!(早稲田)
6月29日(金)
先週から引き続き、111円のラインが意識される1週間となった。火曜日から金曜日にかけて連続して陽線(ある程度の長さのヒゲを伴っているため、値が上がったり下がったりと荒れた日ではある)をつけた。金曜日の高値は110.934円をつけるも、そこから反落して111円という壁を破るには至らなかった。
先週は「111円というラインが意識されている以上、この後の相場の行方を考えると、長期的な下降トレンドが形成される可能性のほうが高いとみる」とみたが、市場のトレンドは上昇方向に転じる可能性もあると、今週の連続陽線をとらえている。
ここ3週間ほどの長い目で見てみると、111円あたりから109.400円あたりのレンジ相場に入っていると考えられる。その範囲内をなかなか出るにはエネルギーが足りないようだ。もし、このレンジ相場を突破して「ドル買い円売り」の動きが進んだ場合、数か月単位の目で見たときは大きな上昇トレンドがいまだ継続していたと見ることができそうだ。
日足のラインチャートを見てみると、3月23日から、上昇トレンドのうねりの中にあると見てとれる。いったん6月の中旬に、このうねりはひと区切りついたと見て、買いポジションを決済した。しかし、いまだ上昇トレンドは次の3か月後、つまり9月中旬に向けて生きていたのかもしれない。
これを見極めるには、いまのレンジ相場をどう乗り切るのかが分かる必要がある。ブレイクアップすれば買いのチャンスであるから、エントリーしていきたい。
今週は取引を見送った。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
6月29日現在 9206円
大学生活が半分を切るなか......(明治)
今週も学校の用事などで取引できなかった。大学生活も半分を切り、就職活動などの時期に入ったことから、今後さらに忙しくなってくると思うが、この投資系の分野で就職したいとも思っているので、取引も進めていきたい。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
6月29日現在 9512円
逃したチャンス、取り戻そうと考えた(慶応)
6月26日(火)
先週から円高が進んだものの、109円30銭から109円40銭の価格帯で3回も安値を付けていて、1時間足チャートでトリプルボトムと呼ばれるパターンを形成していた。冷静に考えれば反発買いのチャンスだったが、タイミング的にちょうど大学のレポートに追われていたこともあり、よく考えずに見送ってしまった。
6月28日(木)
前日の27日から、じわじわと円安が進行している。ドル円相場は日足チャートで三角保ちあいのパターンを形成している可能性があり、上昇が続くのかそれとも下落に転じるのか、興味深いところだ。
2日前のチャンス相場を逃したこともあってその分を取り返したい気持ちはあったが、ここは冷静に見送りとした。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
6月29日現在 1万2561円