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食器メーカーがつくる舌ブラシ

   さらに、ここ数年注目されているのが、口臭の元となる舌苔を除去する「舌ブラシ」だ。舌クリーナーとも呼ばれ、日ごろの歯磨きでは解消できない口臭対策ができるアイテムとして注目。BUTLERの「やさしい舌ブラシ(やわらかタイプ)」や、口腔ケアメーカーのSHIKIENと新潟大学が共同開発した「W‐1」、シェイバーの貝印も「ケアレッシュ 舌クリーナー」などが続々と登場。種類も増えてきた。

食器メーカーがつくる「異色」の舌ブラシ(岡部洋食器製作所の「コケとっと舌クリーナー」)
食器メーカーがつくる「異色」の舌ブラシ(岡部洋食器製作所の「コケとっと舌クリーナー」)

   舌ブラシには、歯ブラシのようにブラシが付いたものと、ヘラタイプがある。細かな汚れをかき出しやすいのが、「ブラシタイプ」。「ヘラタイプ」は表面の汚れをそぎ落とすのに便利とされる。

   なかでも、岡部洋食器製作所の「コケとっと舌クリーナー」は、金属洋食器(カトラリー)やキッチン小物を扱う食器メーカーがつくる「異色」の舌ブラシだ。金属製なので舌の汚れをそぎ落とすのに十分な硬さがあり、かつ簡単に洗えるのでいつでも清潔に保てるのが特徴。2017年には月3000~4000本が売れた。

   岡部高文社長は、

「最近はだいぶ落ち着いてきて、月1500本ほどになります。あまり安い買い物ではない(1本、税別1800円)もので。そもそもは11年ほど前に、消費者のアイデアから生まれた商品なんです。購買層の多くはエチケットに関心の高い女性を中心とした若者で、また介護関係施設の方が口腔ケア用として購入しています。楽天やアマゾンなど、ネットで買う方が多いですね。片手に手鏡、片手で磨ける、便利さ。(舌を)部分的に、効果的に磨けるのがいいようです」

と話す。

   舌は味覚を感じる、肌以上に敏感な個所。「ステンレスは成分が鉄イオンなので、かぶれたり、かゆみが出たりといった金属アレルギーを起こす人もいます。舌がただれる可能性があったのですが、時計や眼鏡でヒントを得て、チタン製にしました」。軽くて、さびない、しかも金属アレルギーの心配がなく、半永久的に使えると、チタン製にした理由を説明。舌にやさしく効果的に舌苔を取り除く、スプーンのような形状のデザインで、軽く引くだけで、舌の汚れを落とす。

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