崖っぷちのアルゼンチンを救ったのは、やっぱりこの人!
前半戦の「番狂わせ」の一つは、メッシ率いるアルゼンチンチームの苦戦ぶりでした。
ギリギリで決勝トーナメント進出を決めた後、あのメッシが「こんなに辛かったことはない!」と、真情を吐露したほど、重圧がかかっていたようです。
Icould not remember such suffering before
(これまで、こんなに辛かった記憶がない)
メッシがようやく今大会初ゴールを決めた後、地元アルゼンチンの新聞にはこんな見出しが躍りました。
Messi is still alive!
(メッシはまだ生きている!)
試合展開もさることながら、世界中がハラハラしたのは、「サッカーの神様」こと元アルゼンチン代表のマラド―ナ氏のパフォーマンスでした。
今大会、母国アルゼンチンチームの試合をすべて観客席で応援をしたマラドーナ氏ですが、とにかくパフォーマンスが派手! 負け試合の時は選手に「喝!」を入れたり、ゴールを決めた時は椅子の上に立ち上がって落ちそうになったり。
決勝トーナメント進出を決めたナイジェリア戦では、興奮のあまり失神して(?)会場に医者を呼んだと見られる写真がSNSに投稿されて、話題を集めました。
実際は、血圧が上がってドクターチェックを受けたそうですが、医者からは「試合途中で帰れ」とアドバイスされていたことを試合後に明かしました。それでも会場に残った理由を、「みんな、リスクを冒している! 自分だけ帰るなんてできない」と熱く語ったマラドーナ氏。試合観戦も命がけのようです。
マラドーナ氏の「命がけの応援」のためにも、アルゼンチンチームには1試合でも多く勝ち進んでもらいたいものです。話題が盛りだくさんのW杯。knockout stagesも目が離せません。(井津川倫子)