相手との距離をグッと縮める! 「結婚指輪」で探る「共感」ポイント(篠原あかね)

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   梅雨明けが待ち遠しい6月もそろそろ終わります。先日、友人の結婚式へ参加しました。

   どんよりした曇り空を吹き飛ばす笑顔溢れる友人夫婦を見ながら、そういえば6月は、出先の神社やチャペルで挙式中のカップルを例年になく目撃したことを思い出しました。たまたま通りかかっただけですが、自分まで幸せのお福分けをいただいたようで気持ちが明るくなりました。

  • 男性も、結婚指輪はどんどん着けて!
    男性も、結婚指輪はどんどん着けて!
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独身者が結婚指輪を着けるワケ

   さて、既婚者の男性の皆さんは結婚指輪を着けていますか?

   仕事柄アクセサリーは一切禁止というところもあると思いますが、一般的には結婚指輪の着用は認められている企業がほとんどではないでようか。

   着けはじめの頃は少し照れくさいかもしれませんが、周囲には「家庭を大切にしている」「夫婦円満」な印象を与えますよね。

   また、お客様によっては「家庭を持っていることで信頼できる」と思い、仕事を依頼しやすいという心理的効果もあるようです。

   それを逆手にとって、じつは独身だけど、あえて着けるという強者も存在するようです。女性からすると「彼は既婚者だから好意を抱いていけない」という目印になることもありますよね。

   まぁ、世の中不倫のニュースばかりですから、結婚指輪を身に着けていてもする人はするのでしょうけど......

夫婦で選んだ大切な記念品、どんどん身に着けて!

   不倫はさておき、結婚指輪を着けている男性とお会いした際、私は商談前後の雑談タイムに家族のことを聞いてもいいのかな、という気持ちになります。

   結婚指輪=家族がいることを公にしていると考えれば、家族の話をしても「ハラスメント」と受けとられるリスクは減りますから。

   たとえば、休日の過ごし方や趣味の話から家族構成やお子さんの年齢を聞くと、我が家と構成が似ていたり、ちょっとした悩みが同じだったりして、時には本題を忘れて会話が盛り上がってしまうこともあります。

   相手との共感ポイントが一緒だと、距離もグッと縮まります。

   男性にとってアクセサリーは当たり前に身に着けるものではないかもしれませんが、結婚指輪はどんどん着けてほしいと思います。会社によってはお客様への対応などから、シンプルなデザインのものというルールを決めているところもあるようです。

   しかし、個人的には夫婦で選んだ大切な記念の品ですから、どのようなデザインであっても気持ちよく受け入れるだけの度量を、会社はもちろんお客様にももってほしいと思います。

(おわり)

今回で80回以上連載した「仕事で何着る? 好感度アップの服装術」は終了します。長年ご覧いただいた読者のみなさま、本当にありがとうございました。
次回からはテーマが変わります。引き続きお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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