食品工場長がランクインするワケは?
【経験・専門性が必要な新たな職種がランクイン】
そうした一方で、これまでベスト30位に入らなかった職種が注目されている。12位の食品工場長と、製薬2職の17位の臨床開発、30位のCRA(臨床開発モニター)だ。
食品工場の管理責任者や、薬品の生産管理の責任者などには経験が必要であり、ベテランの人材が不足しているため、需要が高まっている。なかでも、工場長経験者は非常に少なく高年収となっている。
15位のアセットマネジメントは、たとえば不動産投資では、不動産ファンドの収益性を最大化するため、各物件の運用戦略を策定する仕事で、経験や専門性が問われる。成果主義のため、年収が高い。
【資格が必要な専門職は強い】
資格が必要な専門職3職種は毎年上位に入る。27位の公認会計士や30位の弁護士と弁理士だ。特に弁護士と公認会計士は、大型事務所が増えた影響もあり、優秀な人材が求められ、最大提示年収は4000万円に達する。これは1位の医師(4800万円)に次ぐ金額だ。
【ゲームブームでランクインする職種も】
ゲームプロデューサーが30位にランクインした。トップクラスになると、年収が高く、中央値は600万円だが、最大提示額は2000万円に達する。
なお調査は、2018年4月30日の時点で、ビズリーチが運営する求人検索エンジン「スタンバイ」に掲載されている正社員求人約319万件を対象に、職種別の提示年収の中央値を算出した。