「皆が1つの目標を共有」って、ないかも......
さらに、「新入社員がどのような職場で働きたいと思っているのか」を聞くと、「お互いに助けあう」「アットホーム」な職場が、この5年間で不動のトップ2。注目は、3位の「お互いに個性を尊重する」が調査開始以来の最高値となり、5年間で10ポイント以上も上昇したこと。半面、「皆が1つの目標を共有している」はこの5年間で10ポイント近く下落。「お互いに鍛えあう」も、前年に引き続き最低値を更新した。
同期や同僚と鍛え合い、切磋琢磨しながら同じ目標に一丸となって進む、「体育会系」の職場よりも、アットホームで互いの個性を尊重しながら助け合う職場が支持される傾向が、ここ数年でさらに強まっている。和気藹々はわからないでもないが、会社が「同じ目標」を目指さないで、業績がアップすると考えているのだろうか――。上司としては不安な結果かもしれない。
新入社員が「これから身につけたい力」をみると、2018年も「コミュニケーション力」が大差で1位。次いで「専門知識」が2位だった。注目は、前年3位だった「マナー」が4.8ポイントも下げて5位に転落。代わって、「プレゼンテーション力」と「PCスキル」が上昇している。
なお、調査は2018年3~4月に、リクルートマネジメントソリューションズで実施した新入社員導入研修「8つの基本行動」の受講者を対象に実施。有効回答者数は、1278人(男女比:男性56.4%、女性42.1%、未回答1.5%)。