もしかしたら...... 「スメハラ」被害、「がまんする」が7割

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   湿度が高く、臭気のこもりがちなこの時季。最近はニオイで周囲に不快感を与える、「スメハラ」(スメル・ハラスメント)に厳しい目が注がれるようになったものの、実際に他人のニオイが気になったり不快に感じたりしたとき、どうしたらいいと思うかとの問いに、「相手に伝えず、がまんする」と答えた人が71.7%にのぼった。

   日用品流通の情報基盤を運営するプラネット(東京都港区)が「スメハラに関する意識調査」(サンプル数:3373人)を、2018年6月21日に発表した。職場をはじめ、空気のこもる電車やエレベーター、映画館など、あらゆる場所にニオイを不快に感じている人がいる一方で、自分のニオイは自覚しにくく、また、いい香りも強すぎればハラスメントになる。知らず知らずのうちに、スメハラ加害者になっている可能性がないとはいえないわけだ。

  • 職場でも他人のニオイ、気になりますよね。
    職場でも他人のニオイ、気になりますよね。
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女性の8割は「他人のニオイ」が気になる

   調査によると、ふだんの生活で他人のニオイが気になったり不快に感じたりすることがあるか、聞いたところ、「よくある」「ときどきある」「たまにある」を合わせた「あるの合計は69.1%にのぼった。

   男女別でみると、男性63.3%に対して女性は78.2%と8割近くに達し、男性との差は14.9ポイントもあった。女性のほうが他人のニオイを気にする傾向が強いことがわかった。

   他人のニオイが気になる人に、どんなニオイが気になるかを聞くと、1位は「口臭」の63.6%、2位が「タバコ臭(タバコを吸った後のニオイ)」の58.1%、3位は「汗・あぶら汗」54.7%、4位「香水・コロン」の39.2%、5位が「お酒くささ(アルコール臭)」の34.6%だった。

   寄せられたエピソードには、

「電車内で他人の息がくさいことがある。くさいのはしかたないが口は閉じていてほしいと思う」(40代女性)
「職場に香水のきつい先輩がいて、その人が通ると『においの道』ができると言われていた」(40代女性)

などの声が。なかには、

「職場で柔軟剤をたっぷり使う人が何人もいて、うまく息ができずに倒れてしまったことがある」(20代女性)

といった声もあり、「ニオイ」が与える影響の深刻さもうかがえた。

制汗シートや制汗スプレーを携行する人も

   その一方で、他人のニオイが気になったり不快に感じたりしたときにはどうしたらいいと思うか、との問いに、「相手に伝えず、がまんする(相手との関係を優先する)」と答えた人は71.7%にのぼり、圧倒的な1位だった。「遠まわしに相手に伝える(間接的に伝える)」(22.8%)や「直接、その相手に伝える」(11.5%)を大きく引き離した。

   男女別でみると、「相手に伝えず、がまんする」は女性のほうが高く、男性を10.3ポイント上回っていた。

   また、自身のニオイ対策には、「お風呂やシャワーでは念入りに体を洗うようにしている」が32.3%で1位。2位は「口臭防止剤やガムをかむなどの対策をしている」で29.9%、3位が「お出かけ前に制汗シートや制汗スプレーを使うようにしている」の29.0%だった。

   さらに、「制汗シートや制汗スプレーを携行し、出先でも使うようにしている」(17.3%)や「衣類・靴などの消臭スプレーを使っている」(16.4%)など、口臭防止剤、制汗シートや制汗スプレーなどのアイテムを、ニオイ対策として使っている人が少なからずいることがわかった。

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