その53 女性用トイレの行列「こんなものいらない!?」(岩城元)

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トイレから「女性が輝く社会」に!

   最近は男性用、女性用のトイレ内の便器配置図をご親切にも入り口に掲げるところが増えてきた。おかげで、わざわざ中をのぞかなくても、それぞれの数がすぐに分かる。

   電車の駅や百貨店などの他のトイレもいくつか見て回ったが、女性用が男性用の半分、あるいはそれ以下というのも目立つ。男が外で働き、女性は家庭を守る、外出はたまに...... という旧来の価値観に基づいているみたいだ。

   これでは、女性用に行列ができるのは、当然である。

   もちろん、女性客の多い百貨店なんかでは、階によってはトイレを女性用だけにしたり、気配りしているところもなくはない。だが、世間一般では考えがまだそこまでは進んでいない感じだ。

   もっとも、女性用トイレの行列については、女性自身にもいくばくかの責任があるみたいだ。知人女性によると、トイレに腰かけて本来の用を足すだけではなく、スマホをいじったり、化粧直しをしたりする人もいるとのことだ。

   そのへんは心当たりのある女性に自粛を願うとして、冒頭のような会話がなくならない限り、「女性が輝く社会」も何もあったものではない。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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