2018年6月8、9日のG7、主要国首脳会議で米国と欧州やカナダなどの6か国の対立が鮮明になったことから、11日のドル円相場は109円23銭を付ける場面もあったが、翌12日、米朝首脳会談を前に期待感からドル円は110円49銭まで急伸。しかし、友好的な雰囲気で会談がはじまったものの、合意文書には核放棄への具体的なプロセスの記載がなかったことからドルは反落。ところが13日には、友好ムードが再度意識されたことでリスクオンの展開となり、ドル円は110円72銭まで反発した。
さらに、注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利の引き上げを決定。2018年の利上げ回数の見通しが4回に引き上げられたことから、発表直後はドル買いで反応。ドル円は110円85銭まで続伸した。その後は米中間の貿易摩擦への懸念が再燃したことで110円39銭まで反落。110円台半ばで推移している。早稲田大の惟光、明治大のRW、慶応大の石油王とも、取引を見送った。
熟考するも、取引見送り(早稲田)
6月12日(火)
史上初の米朝首脳会談が開かれたことを受けて、為替市場は影響を受けた。日足のロウソク足は陽線(始値に比べて終値が高かった場合を示す)となり、市場参加者たちは米朝首脳会談を好材料と判断したようだ。
米朝首脳会談の内容が、北朝鮮の非核化や朝鮮戦争の終結などに関する好印象な内容だったため、ドル買いの動きが強まった。またトランプ大統領が、史上初の米朝首脳会談を成し遂げたという事実も、ドル買いに拍車をかけていると考えられる。
6月14日(木)
月曜から今日にかけて、日足チャートを見てみるとほぼ陽線が立て続けに並んでいる。米朝首脳会談というビッグイベントの影響を受けているであろうが、自分の予想とは大きく離れた値動きとなった。
先週のロウソクの並び方を観察すると、「5月2日、5月21日、6月6日の三日を頂点として、三尊天井」の起源だと考えた。しかし、今週の相場はまったく反対の方向へと動いた。今週だけで1円以上は上昇している。先週持っていた買いポジションを決済してしまったのでもったいなかったと思う。
ポジションを決済するタイミングは、ポジションをエントリーするときよりも難しいと、よく言われる。その言葉の意味が身にしみてわかった。「三尊天井」(3つの山形を示し、中央の山が最も高くなる。この形状のチャートの出現は今までの相場の上昇が終了し、今後近いうちに下降局面に入ることを示すとされる)の予感を察知し対処したが、望む結果にはならなかった。
あのようなときは下がりはじめてから利食いするのでもいいのか。それとも、安全を確保するためにも危険を察知したならば早々と決済するべきなのか――。かなり悩んだが、簡単に答えを出すのは難しい。ハイリスクハイリターンを狙うか、ローリスクローリターンを確実にとっていくか、もう少し検討することが必要だ。
取引は見送った。
前週からの損益 プラスマイナスゼロ
6月15日現在 9206円