スルガ銀行が、2018年5月15日に公表していた2018年3月期連結決算を訂正した。6月6日に発表した。
企業が公表したばかりの決算を、まだ1か月も経たないうちに大幅に訂正するのは、極めて異例。
貸倒引当金203億円積み増し「それでも黒字って、十分じゃん」
スルガ銀行は、2018年4月に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した、シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズ(破産手続き中)や、5月に東京地裁から破産開始の決定を受けたゴールデンゲインのシェアハウス向けに多くの融資を実行している。
融資書類の改ざんなどの不正が相次いだシェアハウス投資向け融資の回収可能性を精査した結果、48億2500万円の貸倒引当金を追加で計上。また、シェアハウス以外の投資用不動産向け融資でも焦げ付きリスクがあるため、155億2100万円の貸倒引当金を積み増した。あわせて、203億円にのぼる。
この結果、利益が大きく目減り。18年3月期の純利益(連結ベース)は、5月15日に公表した210億6500万円から69億8800万円へ、大幅に下方修正。3分の1にまで減った。
また、東京商工リサーチによると、スルガ銀行はガヤルドが展開するミニアパート向けの融資も実行。ガヤルドは複数のオーナーに対するサブリース賃料の支払いがストップしているという。
インターネットの掲示板などには、
「結局、誰が儲かって得をしたのか?」
「スルガはお咎めなしなの?」
「これシェアハウス以外にもヤバい融資あるってことかいな」
「まだまだ氷山の一角だろ」
「それでも69億円の黒字って、十分じゃんw」
といった声が寄せられている。