さて、これまで3回にわたり仮想通貨について、説明してきました。そうこうしているうちに、仮想通貨「ビットコイン」の価格も4月から5月上旬にかけては70万円から100万円まで上昇しましたので、すでに買った人もいるのではないでしょうか。
今回はビットコインを買おうかどうか迷っている人に、「初めてのビットコインの買い方」を説明したいと思います。
本人確認のハガキが届いたら、口座が有効に
まずは口座の開設から。
【1】取引所で口座開設
基本的にビットコインを買うには仮想通貨の取引所に口座を開設する必要があります。株を買うには証券会社に、ドル円を買うのであればFX会社に口座を開設するのと同じですね。
口座開設の申し込みを行うと、本人確認のハガキが書留で届くので、それを受け取ります。そうすると、口座が有効になりますので、日本円を入金しビットコインを買うという流れになります。
【2】口座開設の条件と必要なものと注意点
口座開設には、必要な条件があります。
FXの口座開設が、20歳未満が不可なことに対して、仮想通貨の取引所への口座開設は未成年でも開設できる取引所があります。
その他は、反社会的勢力の人以外であれば、口座開設が可能です。取引所関係者でも今のところ口座開設を行うことができるようですが、自主規制を行っている会社もあるようです。
〈必要なモノ〉
・免許証やパスワードなどの本人確認書類
・メールアドレス
・転送不要の書留郵便の受取
・IDセルフィー(取引所によって不要な場合もある)
基本的に証券、FX会社と同じですが、IDセルフィーという聞きなれない言葉があるかと思います。これは免許証などと一緒に本人が写った写真のことを言い、書類を送る人が本人で間違いないことを示すためです。
ビットコインを買うには、「取引所」と「販売所」がある
【3】販売所と取引所。どちらで買う?
仮想通貨の取引所によっては「販売所」と「取引所」に分かれています。どちらで買えばいいのか迷いますよね。
迷った場合は、基本的には取引所で指値を出して購入をオススメします。
販売所:取引所とのビットコイン取引。価格は取引所が提示する価格差が広い。メリットは大量購入・売却時は価格が変化しない。手数料は無料。
いわば、仮想通貨を小売りしている「お店」のようなイメージです。
取引所:顧客とのビットコイン取引。価格は顧客が提示するため基本的には販売所よりも価格差が狭い。デメリットは大量購入・売却時には価格が大きく変化する場合がある。手数料が発生する取引所もある。
いわば、株式市場のイメージ。市場に参加する人が売買し合う「場所」が取引所になります。
ビットコインの最小取引価格は?
【4】ビットコインはいくらから買える
2018年5月時点でビットコインは90万円ほどで推移しています。ビットコインを買うのに90万円も必要なら買うのはキビシイ。そう思っている読者の方もいるもではないでしょうか。
しかし、ビットコインは1BTC以下からでも買うことができます。ビットコインの最小取引価格は0.00000001 BTC。これをビットコインの創始者であるサトシナカモトにちなんで1satoshiと言います。
さすがに取引所で小数点8桁の単位で取引できると1円以下となってしまいますので、多くの取引所では0.01BTC~0.0001BTC(約9000円~約90円)からの取引が可能となっています。
つまり、ビットコインへの投資は、株式やFXよりもはるかに少額からチャレンジすることができるのです。
仮想通貨に興味を持てば、まずは少額からでも買ってみると、より興味が出て勉強するようになります。繰り返しになりますが、5000円でも、1万円からでも、投資を始めることができます。
今、きっと多くの読者の方が2017年の春にビットコインを買っておけばよかったと思っていることでしょう。
でも、仮想通貨ブームはまだ始まったばかり。筆者が初めてリップル(XRP)を購入した時は、まわりは誰も知らないばかりか詐欺のように思われていたのですから(笑)。
世界を大きく変える可能性のある仮想通貨。これから投資を始めることはまだ遅くないと思いますよ。(ひろぴー)