ビフォーアフターや「○○%の効果」は禁止 美容医療のサイト広告に規制の網

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「1本1~3万円でやせる注射」が、なんと「4回240万円」に

   【誤認させるビフォーアフター写真のケース】

   「クリニックのウェブサイトに『1本1~2万円でやせられる注射で、細い人ももっとやせた』と、手術前・後の写真が掲載されていた。医師と看護師のカウンセリングを受けたところ、『注射を4回に分けて打つことが必要で、240万円』と言われた。払えないと断ると、『今日契約するとモニター価格で130万円にする。ローンも使え、美脚のボトックスもつける』と言われたため、契約した。4か月通ったが効果がない。広告に問題があると思う」(30歳代、女性)

   改正法施行後は、治療の内容や効果について、患者に誤認させる恐れがある治療前と治療後の写真(ビフォーアフター写真)は原則禁止される。ただし、治療内容や費用、リスク、副作用などの詳細な説明をわかりやすく付けたビフォーアフター写真は許される。

   国民生活センターでは2018年5月、「詳しい説明のないビフォーアフター写真や、根拠のない体験談も禁止されます」とネットユーザーに注意を呼びかけている。

   また、「今なら○円キャンペーン中!」「○○治療し放題プラン」などと、安い費用を強調した広告も禁止になる。医療法に基づく「医療広告ガイドライン」では、「品位を損ねる広告」を禁止しているからだ。「著名人も当院に通う」などの表示も、ガイドライン上の「比較優良広告」として禁止される。

   国民生活センターでは、こうアドバイスしている。

「美容医療サービスを受けるには、自由診療であることと、新しい施術も多いことから、リスクや副作用を十分認識したうえで、情報を集めて検討する必要があります。複数の医療機関に当たったり、都道府県にある医療安全支援センターに相違団したりしてください。また、問題のある広告をウェブサイトに載せているクリニックとは絶対に契約しないようにしましょう」
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