業界初の「顔認証」「AI賃料査定」を誇る前に......
奇しくも、田尻専務らが謝罪会見を開いた翌日の5月30日、レオパレス21の公式サイトには、「レオパレス21『攻めのIT経営銘柄2018』に2年連続選定」というプレスリリースが誇らしげに掲載された。
「攻めのIT経営銘柄2018」は、経済産業省と東京証券取引所が毎年選出するもので、今年は日立製作所、富士フィルムなど32社が発表された。
公式サイトには「レオパレスが入居者様のニーズを的確にとらえ...... サービスの開発強化に努め...... 『業界初の顔認証システム』および『業界初のAI賃料査定システム』などのデジタル技術の活用」を評価されたためと書かれ、「IT化による入居者様のさらなる利便性の向上を目指します」と結んでいる。
レオパレス21は本当の入居者サービスがわかっているのか。顔認証システムやAI賃料査定にかける資金があるなら、なぜ安心して住める住宅づくりという「基本」におカネをかけないのだろうか。