大きな身ぶり手ぶりで「There's power in love」!
世界中にLIVE中継された英国のロイヤルウエディング。軍服姿のハリー王子と、シンプルなボートネックのウエディングドレスに身を包んだメーガン妃は、まるで映画のワンシーンを観ているかのような格好よさでしたが、この日の話題をさらったのは、新郎新婦でもジョージ・クルーニー夫妻でもなく、パッションあふれる説教で人々の度肝を抜いたカリー主教でした。
カリー主教は米国聖公会で初の黒人首座主教で、米国出身のメーガン妃が指名したといわれています。マーティン・ルーサー・キング牧師のことばを引用しながら、大きな身ぶり手ぶりで「愛の力」について力説しました。
There's power in love, don't underestimate it
(愛には力がある。愛の力を見くびってはいけない)
カリー主教の登場はかなりセンセーショナルで、放送中から「この黒人主教はだれ?」といったメッセージがSNS上で飛び交っていたそうです。ハリー王子の兄ウイリアム王子の結婚式では、キャサリン妃の美人の妹、ピッパ・ミドルトンさんが話題をさらいましたが、今回はカリー主教が影の主役になったようです。
最後は、今シーズン限りでFCバルセロナからの退団が決まったイニエスタ選手のお別れのことばから。
It's been a pride and a pleasure to defend and represent this badge, which for me is the best in the world.
(このバッジ〈FCバルセロナの〉を守り、代表をしてきたことは誇らしく、そして喜びだった。僕にとって世界で最良だった)
Thank you to the fans, for all your love, everything you've made me feel since I arrived here as a boy. I leave as a man. I will keep you in my heart forever
(ファンの皆さん、あなたたちのすべての愛に、少年の時にここに来て以来、あなたたちが私にしてくれたすべてのことに感謝する。私は大人になってここを去る。永遠にあなたたちのことを胸に抱き続けるよ)
FCバルセロナを去ったイニエスタ選手は5月24日に来日。Jリーグ、ヴィッセル神戸でプレーすることになりました。日本でどんな活躍をするのでしょうか、目が離せませんね。
このように、英語のニュースに触れる時は、ぜひ、「人のことば」に注目をしてください。日本語では紹介されていない「珠玉のことば」に出会うことがあります。
これから毎月の最終週には、英語の世界で見つけた「心に留めておきたいことば」をご紹介していきます。どうぞご期待ください。(井津川倫子)