在宅ワークの天敵は家事
もっともスッピン、パジャマ同然の格好で仕事をする女性もいる。東京都のライターDさん(40歳、子供2人)は、昼に配信するインターネットニュースの記事を書いている。
Dさんは「私の場合は、午前中に原稿を出すノルマがあるので、夫に保育園の送りを頼み、顔も洗わずに仕事をしますよ。キレイでい続けたいなら通勤すべきでしょう」と笑った。
ただし、仕事を始める前に、洗濯機を回す、食器は下げる、リビングは片づける......と、ある程度小ぎれいな環境を整える。しかし、洗濯を干す、食器を洗う、掃除機をかける...は、昼ごはんを食べた後にまとめてすることにしている。「どんなに気になっても、仕事を終えるまでは手をつけません。一度始めたらエンドレスになるのが家事だからです」とDさんはいう。
じつは、Cさんが10時~18時の「勤務時間中」に家事を一切しないと決めている理由もそこにあった。いったん家事を始めると、仕事が手につかなくなるからだ。在宅ワーカーにとって一番の課題は、いかにして家事の達人になるかだといえそうだ。