日本経済新聞がまとめた「2018年 夏のボーナス調査」(5月8日時点、中間集計)によると、全産業の1人当たりの税込み支給額(加重平均)は6年連続で増え、前年比4.62%増の82万9786円だった。5月20日に報じた。80万円超えは4年連続。
好業績を背景に、リーマン・ショック前の2008年の83万1896円に迫った。
首位はソニーで約167万円
好調なボーナスの背景には、企業の好業績に加えて、人材の獲得競争があるとされる。優秀な人材の獲得のため、ボーナスを大幅に見直す動きが目立ってきた。
総合ランキングをみると、支給額で首位のソニーは27.0%増の166万8500円(平均年齢は開示せず)と過去最高になった。2位はスター精密で、155万5173円(39.6歳)、3位はトヨタ自動車の133万円(38.5歳)だった。
なかでも、目を引いたのが2位の「スター精密」。インターネットの掲示板などでは、
「スター精密? 初めて聞いた」
といった声があがった。
スター精密は、静岡市に本社を置く、東証1部に上場する会社。小型プリンター、自動旋盤、カードリーダーライター、腕時計や自動車、空調機械、医療機器用の部品を製造・販売する。工作機械では世界的に高いシェアを持ち、コーポレートステートメントどおりの「小さな技術がつくる大きな世界」を具現化する会社だ。