その50 姓と名が逆さまの「Shinzo Abe」式の言い方 「こんなものいらない!?」(岩城元)

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Ohtani Shohei選手よ、なんとかして!

   欧米人にとっても、こうした日本人のやり方が好ましいものとは決して言えない。マーク・ピーターセンさんという米国人の日本文学研究家が、日本人から「ソウセキ・ナツメ」と言われたときには、それが「夏目漱石」のことだとは、すぐには思いつかなかった。「Genji Hikaru」に至っては仰天した。

   彼の著書「日本人の英語」(岩波新書、1988年初版)に出てくる話である。

   自分の名前が勝手に変えられてしまうなんて、屈辱的である。どうすれば、本来の形に戻せるか。難題であるが、ふと思いついた。いま野球の大リーグで人気沸騰中の大谷翔平選手に頼んではどうだろうか。

   彼も気の毒に米国では「Shohei Ohtani」と呼ばれている。もし彼がそれを悔しく思っているのなら、「私はOhtani Shoheiである。正しく私の名前を伝えないメディアの取材には応じない」とでも宣言してもらうのである。

   彼の知名度から言って、少しは効果が期待できるかもしれない。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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