「バカバカしい。過保護だ」「企業の誠意を感じる」と賛否両論
調査によると、「企業の『オヤカク』にどういう印象を持つか」を聞くと、「良い印象を持つ」「どちらかというと良い印象を持つ」が合わせて18.4%、「悪い印象を持つ」「どちらかというと悪い印象を持つ」が合わせて45.5%と、批判的な人が2.5倍に達した。
それぞれの理由を聞くと、好意的な人は、
「隠れブラック企業は、子どもには判断できないでしょう」
「丁寧な対応で、企業の誠実さを感じて良い」
「内定取消の泣き寝入りが減る。親が堂々と口出し出来る」
「親も子どもの進路について把握しておくことが大切」
などと回答。その一方で、批判的な人からは、
「バカバカしいにもほどがある」
「社会人になるのに、親が関わるのは過保護すぎる」
「成人した本人が決めることに、本来親の同意は必要ない。それだけ内定後の辞退が多く、魅力のない会社なのだと思う」
「何かあれば、家族の責任問題にする印象を受ける」
「親が悪くて仕事が決まらなければ子どもに申し訳ない。親子関係にヒビが入りそう」
といった声が寄せられた。
調査では、同時に「就活中の子どもにアドバイスをしたいかどうか」も聞いた。すると、「求められたら」も含めて「アドバイスをしたい」と答えた人が81.7と、「よほど困っている時以外は」も含めて「アドバイスをしない」と答えた人(17.1%)に比べて、圧倒的に多かった。
おもしろいことに、アドバイスをしたい親に限って「オヤカク」を肯定する人が多く、「アドバイスをしない」と答えた人は、「オヤカク」を肯定した人はひとりもいなっかた。
川上所長は、
「この結果は、とても印象的でした。子どもの就活にアドバイスしたい人ほど内定承諾にも関わりたいようです。また、子どもの自主性を尊重する人は、内定も子ども任せということです」
と話している。