外国人観光客数、過去最多の勢い 意外に急増中のアノ国、その理由は?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

ベトナム人のお目当ては、あの花と冷たいアレ?

   2位のベトナムは、「春には桜観光の花見に、冬には北海道の流氷を求めてくる人が増えました。ともに暑い自分の国には見られないものです」(JNTOの調査担当者)という。

   2017年、ハノイで開かれた「世界旅行博覧会」では、JNTOが桜観光を目玉にした「日本の春」をアピール。また、ベトナム人の有名ブロガーを網走・知床の流氷砕氷観光船に招待し、流氷の魅力をSNSで発信してもらった。

   このため、18年1~3月は北海道の流氷見物、4月には全国各地の桜の名所に花見に行くベトナム人が増えた。

   調査担当者は「中国や韓国には桜の仲間の花がありますが、熱帯のベトナムにはなく、桜が珍しいようです。団体客が多かった中国人が、最近、個人旅行に変わってきましたが、いまベトナム人が団体客の中心です。ホーチミン‐福島のチャーター便が、ひと月で7便も飛んでいます」と語る。

   3位は、個人旅行が増えた中国。一時の団体客の「爆買い」が減り、代わりに旅行者個人がSNSから情報を集めるようになった。そこで、JNTOでは昨年から、中国のインフルエンサー(影響力のある人)のブロガーたちを招待。十和田湖の雪景色、弘前城の雪灯まつり、津軽鉄道のストーブ列車、昇竜道(中部北陸地域)の観光名所などの魅力を、SNS(Weibo)を通じて生発信してもらった。

「また、招待した時の体験を旅行記に編集して、中国に帰ってからウェブサイトで発信してもらいました。こうした成果が実を結んで、韓国を抜いて3位に上昇したと思います」

と説明する。

姉妹サイト