外国人観光客数、過去最多の勢い 意外に急増中のアノ国、その理由は?

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   日本を訪れる外国人観光客が年々増えており、過去最高を更新する勢いであることが日本政府観光局(JNTO)の調査でわかった。

   2017年4月の訪日外国人は約290万人で、ひと月の人数としては過去最高に達した。また、1月~4月の累計も約1052万人となり、これまでで最も早いペースで1000万人を超えた。その中で、意外な国からの観光客が急増している。その理由とは――。

  • 外国人観光客が好きな日本情緒
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1位はロシア、その陰にはある人物のパワーが

   JNTOが2018年5月17日に発表した「2018年 訪日外客数調査」によると、1月~4月の累計は1051万9300人で、前年同期と比べて15.4%も増えた。このまま推移すると、過去最高だった17年の約2869万人を超え、約3000万人の大台に達するのは確実だ。

   国別では、中国、韓国、台湾、香港4か国・地域の東アジアが68.0%を占め、次いでタイやシンガポール、フィリピンなどの東南アジアが14.1%、米国、豪州、英国、フランス、ドイツなどの欧米・豪州が13.1%と続く。

   この傾向はここ数年変わらないが、訪日客数の伸び率でみると、意外な国が今年の上位に顔を出した。それは、ロシア。前年比37.3%も増えた。2位はベトナムの29.2%増だ。ちなみに3位は、伸び率上位の常連・中国(29.2%増)だった。

   J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部では、JNTOインバウンド戦略部の調査担当者に理由を聞いた。

   まず、突然1位に浮上したロシアは、調査担当者によると、「2017年1月に日本へのビザ(査証)の発給要件が大幅に緩和されたことが大きいです。商用のためなどに来日する人へのマルチビザの範囲を拡大し、有効期間を3年から5年に伸ばしました。また、ビザの手続きの際の面倒な身元保証もなくしました。大幅に日本に来やすくなったのです」と説明する。

   これは、その2週間前の16年12月中旬にプーチン大統領が来日。安倍首相との首脳会談で、日ロ関係が改善した成果だ。さすが即断即決のプーチン大統領、やることが早い。モスクワ‐成田や、極東(ウラジオスク、ユジノサハリンスク)‐新千歳の直行便が増えた。

   ロシア人観光客の大半はまだ日常品の買い物が目的だが、意外なことに北海道へのスキツアー客が増えている。

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