ゴールデンウイーク明け、ドル円相場はいきなり激しい値動きに見舞われた。2018年5月7日に1ドル109円台前半を付けていたドル円相場は一気に108円台後半へ。ところが、その後はドル買いに転じたため109円台半ばまで反発した。背景には、米国を取り巻く朝鮮半島問題とイランの核問題がある。
トランプ米政権がイランの核合意からの離脱を正式に表明した翌8日には、直後は108円台後半まで下落したが、すぐに買い戻された。9日には米物価上昇の懸念から、10年もの米国債の金利が年3%を上回る展開に。ドルは1ドル109円台後半まで急上昇した。さらに10日のドルは一時110円台に乗せる高値を付けた。
乱高下の中にも、ドル円相場は円安基調に推移。明治大のWRは前週から114円のプラス。慶応大の石油王は「乗り遅れ」た。
上昇トレンド継続中で「買い」ポジションそのまま(早稲田)
5月10日(火)
きょうの高値は110.018円。しかし、その後に反発して110円台からは遠のき、終値を迎えた。先週も110円台にかかろうとするチャンスは見られたものの、結局は突き抜けることができず、跳ね返されてしまった。
110円台への挑戦は、思っていたよりも難しく、重い壁となっているようだ。109円台から抜け出し、110円台に乗るためにはもう少し時間が必要か、または引き金となるようなイベントが必要であろう。
5月11日(金)
ロウソク足チャートの1週間足チャートをみると、先週に引き続き今週も陽線(始値に比べて終値が高かった場合を示す)という結果だ。それより以前の足も勘定してみると、7週間連続で陽線となっている。長期的なトレンドを見たときに、上昇トレンドであると考える有力な材料だ。
一方、短期的な目で見てみると今週は110円台に乗ったかと思いきや反発されてしまうような相場で、あまり方向感のあるものではなかった。月曜日や火曜日に至っては、ロウソク足が十字の形を形成している。110円台を目前にして、その壁を突き抜けるのか反発されるのか様子見をしたのであろうか。市場参加者たちが早めにポジションを手放して、取引を踏みとどまったものとみえる。
1週間の内容を詳しくみるとレンジ相場ではある。しかし、長期的には上昇トレンドがいまだ継続中である。したがって、750ドルの買いポジションはそのまま保有し続けることにした。
取引は見送った。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
5月11日現在 8806円