高い技術力に好決算! なのに......
そんな旭化成を、「買い」の好機と考えた。2018年2月22日の日経平均株価が下げているところを、1株1300円で100株の買いを入れてみたが、当日の安値が1319円で不成立。買えなかった。その後も1280円~1320円で何度か、買いを入れるが不成立を繰り返した。
旭化成の株価は、2月初めの1250円を底に上昇。1400円の高値をつけたあと、1300円~1450円でのボックス圏での動きが継続した。しかし、4月18日には1494円(前日比48円50銭高)と1450円を超え、24日(終値)には1520円まで上昇した。こうなってくると、再び1月9日の年初来高値を意識した動きに入ったようにも思える。
その後も、旭化成株はますます高くなっている。旭化成の株式チャート(10年月足)を見ると、「買い」を考えはじめた2月時点で1100円程度、高くても1280円ほどであれば、購入してもいいかなと思ったし、さらに打診買い(市場の人気を探るために、株式を小口で買うこと)から入るなら、1320円からスタートしてもよいとも考えていた。
ところが、現状の株価は当初の目標購入価格から、どんどん大きくかい離していく。5月11日には、18年3月期決算が発表された。予想どおりの好決算だが、この日は決算発表による材料出尽くしで、少し下げたもよう。せめて、1300円台まで値下りしてくれたら......
残念だが、今回はしばらく見送り。ウォッチを続けたい銘柄の一つと考えている。(石井治彦)
2018年5月11日現在 保有株数ゼロ
年初来高値 2018/1/9 1572円00銭
年初来安値 2018/2/6 1260円00銭
直近 終値 2018/5/11 1469円50銭