M&Aに注力、米心肺蘇生機器や電池用絶縁材メーカーを買収
会社四季報(2018年春版)によると、旭化成は「総合化学企業として、高機能樹脂、合成繊維のほか、住宅、建材、電子部品、医薬・医療など幅広い事業をグループ展開。近年はM&Aにも力を入れ、米国の心肺蘇生機器メーカー、リチウムイオン電池用絶縁材メーカーを相次ぎ買収した」とある。
また、成長をけん引する戦略重点分野で、増産投資の案件目白押し。低燃費タイヤ向けゴムは東南アジアで生産能力を3割増強。エアバッグ基布用の原糸も増設を検討中という。
決算(業績修正)をみると、旭化成の2018年3月期の連結営業利益は、前期比2割増の1900億円程度で、2期ぶりの最高益を見込んでいる。「石油化学製品や電池部材などの素材部門を中心に、市況好転や需要拡大の恩恵を幅広く受けていて、売上高は1割ほど増え、初めて2兆円を突破する見通し」と、2018年2月1日付の日本経済新聞は報じていた。