【連休明け「やる気UP」の方法、教えます】最近は「6月病」があるっていうけど?(その6)

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他にも時季によって「やる気」が失せることってあるの?

   ゴールデンウイーク明けや「6月病」以外にも、モチベーションが下がったり、「やる気」が失せたりする時季はあるの? その理由も教えてほしいじぇい。

   ありますよ。時季でいえば、ゴールデンウイークに準ずる、長期休暇後が考えられます。たとえば、お盆休みで実家に帰った後や有給休暇を使って長めのお正月休みを取得した後などがあげられるでしょう。

   こうした場合には、職場や生活環境への適応はすでに問題がなくなっているとしても、生活と仕事のギャップのためにモチベーションの低下がみられることになります。たとえば、毎日クレーム対応に追われていた人が、一切のクレームが入らない生活をまとまった期間で過ごしていると、クレーム対応というストレスのある現場に戻りたくなくなるというものがあげられます。

   本心ではストレスに感じていることでも、ふだんはストレスを感じる環境に身を置いているわけですからギャップをそこまで強く感じることはありません。ところが、一度ストレスのない生活をまとまった期間で過ごしている中で、大きなギャップに気づくのです。そして、「自分は何でこんなにストレスを溜めてまで働いているんだ」といったように、モチベーションの低下に繋がってしまうのです。

   また大きな仕事が完了した後なども、やる気が下がったりモチベーションが低下したりすることに苛まれるケースも多くあります。

   それは、目標達成のために仕事に取り組んできたことで、完成後に張りつめていた糸が切れてしまうからです。「絶対に成功しなければならない」と、気を張っていた仕事が完成したとき、まずは喜びとホッとする感じがあると思います。

   ただ、その状態を放っておくと、何をしたらいいのか、まったく分からなくなることがあります。目標もなく、指示を待つだけといったスタイルになりがちですから、モチベーションの低下が心配されるのです。

   いずれにしても、自分の中で仕事や生活環境へのギャップを強く感じている時や、目前の仕事の完成にだけ力を注いでいる場合など、「視野が狭くなっている」場合に、モチベーションの低下や、やる気の減少が起こり得ると、覚えておいてください。(木村俊夫)

(おわり)

木村 俊夫(きむら・としお)
木村 俊夫(きむら・としお)
キャリアコンサルタント
家庭教師・公務員試験対策講師を経て、30歳で小説家を志し活動したが失敗し挫折を経験する。そんな中での再出発がキャリアコンサルタントだった。とくに過去の経験から自分のことを自分で決められないケースを多く扱ったことから、今後は一人ひとりが自身と向き合うための手伝いがしたいとの強い思いで現在の道を進んでいる。2018年から、一般社団法人セルフキャリアデザイン協会の理事。https://self-cd.or.jp/
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