エンゼルスの大谷翔平選手の活躍でにぎわう米メジャーリーグ。大谷選手の活躍ぶりも喜ばしい限りですが、先日、会長付特別顧問への就任を発表したシアトル・マリナーズ、イチロー選手への反応も気になるところです。
メジャー通算安打3089本の記録を持ち、今シーズンも44才の現役最年長外野手として開幕戦に出場したイチロー選手。現地メディアの反応を追ってみました。
「Google先生」で「ichiro」を検索!
前回に引き続き、今回も「Google先生」にお世話になります。
まず、「Google」の検索スペースに「ichiro」と入力して下さい。
当たり前ですが、「イチロー」ではなく「ichiro」とローマ字で入力することがポイント。カタカナの「イチロー」では英語にヒットしないですからね!
ステップ1 Google検索スペースに「ichiro」と入力して「Enter」キーを押す
これだけでも「ichiro」でヒットした英文情報が表示されますが、次の2ステップを加えると、最新の海外メディア情報をゲットすることができます。
ステップ2 さらに「ニュース」を選択する
ステップ3 検索結果の「見出し」だけを拾い読みする
ここで大切なポイントは、「見出しだけを拾い読みすること」です。
表示された英語の情報をぜんぶ読む必要はありません!「見出し」を拾い読みするだけで傾向はつかめます。
気になる「見出し」を発見したら、クリックして本文にトライしてみましょう。もちろん、本文の英語も全部わからなくてOK。わかる単語だけを拾い読みするくらいの「ゆる~い気持ち」が大切です。意味を理解することよりも、英文に慣れることを優先しましょう!
さてさて、気になるイチロー選手の現地評ですが、「見出し」を見てみると......
Ichiro Suzuki announced he was transitioning to a front office role with the Mariners
(鈴木イチローが、マリナーズのフロント入りすることを公表した)
Let's not forget what a joy it was to watch him in the field.
(フィールドのイチローを観ることがどんなに楽しかったか、忘れずにいよう!)
Baseball reflects on marvel of Ichiro's career
(野球は、イチローの輝かしいキャリアのおかげでさらに輝いた)
イチロー選手に好意的な「見出し」から、目が肥えた本場アメリカの評論家たちにも評価されていることが伝わってきます。ホッと安心すると同時に、うれしくなってきました。
「イチローは英語を話せない?」が現地でも話題に
検索結果ページにズラリと表示された「見出し」を眺めているうちに、とても気になる「見出し」を見つけました。
Ichiro Suzuki Speaks English Just Fine
(鈴木イチローは、英語をちゃんと話す)
「いったいどんな内容なのか」と気になって本文を読んでみたら、イチロー選手の「英語力」をめぐる、米スポーツ記者たちのやりとりを紹介した記事でした。
ご存じのとおり、イチロー選手の会見はすべて日本語で行われます。とある記者が、「アメリカで18年もプレーしていて、どうして英語で会見しないの? もしかして、英語を話せないの?」といった疑問をツイッターしたことがきっかけで、イチロー選手の「英語力」が話題になったというのです。
これに対し、イチロー選手をよく知るスポーツ記者が「彼は英語が上手。彼なりのポリシーがあって、通訳を入れているだけだ」と反論しました。
He doesn't conduct interviews in English because he respects language differences and doesn't want to cause any confusion.
(彼が英語でインタビューを行わないのは、彼はことばの違いを尊重していて、混乱を避けたいからだ)
実際にイチロー選手が英語でインタビューに応えている映像も流されて、当のツイッターは削除されるに至ったそうです。ちなみに、イチロー選手は英語だけでなくスペイン語も会得しているとか。彼のことを「trilingual」(3か国語を使いこなす)と評しているメディアもありました。
ここで、今週のニュースな英語です。
イチロー選手をめぐる報道から、「人(や業績)をたたえる英語表現」を学びましょう。
most valuable player(MVP)
最も価値がある選手
名詞を入れ替えるだけで、バリエーションが広がります
most valuable product(最も価値がある商品)
most valuable company(最も価値がある会社)
「すばらしい」という意味の形容詞も、ビジネスの場面でよく使います。
brilliant (すばらしい)
marvelous(すばらしい)
「performance」(業績)を後ろに持ってきて、「marvelous performance」(すばらしい業績)といった使い方をします。
ひと言で「すばらしさ」を表す名詞も便利です。特に下記の2つは、そのまま万国共通で使えそうです。
legend(レジェンド)
superstar(スーパースター)
いかがでしたか?
海外の情報をゲットする時も、「Google先生」はめちゃくちゃ便利です! 海外の反応がビビッドにわかるのが魅力で、私は「気になったネタはすぐにGoogle検索」をルールにしています。英語のバリエーションもネタも増える、一石二鳥のオススメ技です。(井津川倫子)