モチベーションが下がっている人を「回復させる」方法
一方、モチベーションが下がっている人へのモチベーションアップの方法です。
モチベーションが低下している方は、外から見ていて話しかけづらい雰囲気があったりもしますが、まずは声をかけることが大事です。
一人でいると、「どうせ自分はできないから......」「俺が足を引っ張っているんだ......」など、ネガティブな思考に陥りがちですし、自分で自分を責めているために抜け出すキッカケがつくれません。
ですから、「どうしたんだろう」と気づいた、周りの方が声をかけていくという姿勢がとても大事なのです。
次に、どのように声をかけるかです。私は、基本的にはその方を「認めてあげる」ように声をかけていくことをオススメしています。
たとえば、「職場にはもう慣れた?」と声をかけるのではなく、「まだ慣れない部分もあるかもしれないけど、今のペースでゆっくりね」と、声をかけるのです。
「大丈夫?」と声をかけたとしても、「大丈夫です」としか、返事がない場合が多いものです。
そのため、「どんな感じ?」と自由に語れるように声をかけた後、できている部分を「ちゃんとできているから心配ない。その調子で進めて行こう」などと、声をかけてあげられるとよいかと思います。
相手を否定せず、今を受け入れて承認していく姿勢が、相手のモチベーションアップのためには大事になることです。(木村俊夫)
木村 俊夫(きむら・としお)
キャリアコンサルタント家庭教師・公務員試験対策講師を経て、30歳で小説家を志し活動したが失敗し挫折を経験する。そんな中での再出発がキャリアコンサルタントだった。とくに過去の経験から自分のことを自分で決められないケースを多く扱ったことから、今後は一人ひとりが自身と向き合うための手伝いがしたいとの強い思いで現在の道を進んでいる。2018年から、一般社団法人セルフキャリアデザイン協会の理事。https://self-cd.or.jp/