ビットコインなどの仮想通貨を知るうえで避けて通れないことが分散型ネットワークです。
既存のネットワークである中央集権型ネットワークと違い、これは複数のサーバーでネットワークを管理する仕組み。下の図が、2つのネットワークの比較図です。
「P2P」の仕組みで、すべてのユーザーの取引履歴を共有・把握
中央集権型は、身近な例では銀行の顧客管理システムなどです。たとえばATMで1万円を送金した場合、その取引履歴は銀行の中央サーバーに転送され帳簿に記帳されます。
もし、ハッキングされると重大な事故となってしまうため、サイバー攻撃対策に多くの人員、莫大な額のコストを掛けて運用しています。
一方、ビットコインのネットワークで使われているのが分散型ネットワークです。この大きな特徴として、サーバーで管理しておらず、すべてのユーザーが取引履歴を共有し把握できるようになっています。
これをピア・ツー・ピア(P2P)といい、Skypeも採用しています。
取引履歴は暗号化されているので、誰が誰に送金しているのかわかりませんが、おカネの流れ、ウォレットの残高などは世界中の人が把握できるのです。
また、発行されているビットコインの流れをすべて把握していますので、偽物のビットコインが出現した場合、すぐに公開取引帳簿上に存在しなかったコインであることが発覚。取引が成立することができない仕組みになっています。