テンションが上がらない状態や、やる気が起らない状態に陥りやすい人の傾向はわかったけど、そもそも「5月病」を予防する方法ってあるんきゃすか?
無理はしない!
テンションが上がらない状態や、やる気が起こらない状態は、人が適応しようとしてストレスや疲れを感じていることが原因であることは前回お話しましたよね。
したがって、一番重要なことは無理をしないことです。ライバルより早く!とか、あいつには負けたくない! とか、上司にいいところを見せたい! とか、自分でストレス源をつくっているケースも多いですから、今の自分をまず認めることが大事です。
4月は自分を取り巻く環境が変わることで、仕事という本来の目的に向かう力とは別に慣れるための力を常に使っている状態です。
環境に慣れる力が必要というのは、たとえば同じ落し物を拾うという仕事であっても、今まで室内で拾っていたものを、水中でやろうとすると勝手が違うようなものなのです。
ですから、今の自分の位置を自分で認めてあげてください。先ほどの例でいえば、人によってはまだ水が苦手な人もいるでしょうし、水中で目を開けない人もいるでしょう。拾うまではできるが、必要なものを拾える状態ではないという状態も考えられますね。
しかし、4月のはじめの自分を思い出してみてください。1か月かかったけれど、水があるところに来続けることができるようになっていますし、水に入れるようにはなっています。人と自分を比較せず、4月初めの自分と、今の自分を比べてみてください。できるようになっていること、これからできるようになることを見つけることができるはずです。
このように、「やる気」を保つための方法は、今を認めて無理をしないことが第一と考えます。