ここ最近、自分でもだいぶITスキルがアップしてきたように思うじぇい。そうしたら、先輩がプレゼン資料をつくれって......
そこで久原先生! さっそくなんだけど、プレゼンテーションツールはPowerPoint以外にどんなものがあるんきゃすか? 教えてほしいじぇい。
なぜ、会社ではプレゼン資料をパワポでつくるのか?
よくPowerPointの「対抗馬」としてあげられるのがAppleの「Keynote」です。シンプルで直感的な操作を売りにしていて、アニメーションが得意でPowerPointに比べて価格が安いのがメリットです。デメリットは、印刷に弱く紙での配布が難しく、PowerPointに比べてクリップアートがないなど、機能少ない点があげられます。
しかし、この比較はWindowsかMacかと製品のOSに依存しているため、気に入ったプレゼンテーションソフトだけでOSを変えるといった行動をとる人は少ないと思います。
なぜ会社ではプレゼン資料をパワポで作成するきゃすか?
単純にWindowsを使っている企業が多いことと、PowerPointが出る前のプレゼンテーションはOHPで行われており、それに代わるソフトウェアとして先駆けで出てきたのがPowerPointであることの、2点が大きな理由と考えられます。
PowerPointはアニメーションにより視聴効果を上げ、見るもの心を釘付けしていた時期があります。ほとんどの企業ではWindows PCを使っており、こぞって導入したため、プレゼンテーション資料と言えば(OHPではなくて) PowerPointで作成するのが一般的になりました。
パワポより視聴効果の高いプレゼンテーションソフトがある?
次世代プレゼンテーションツールとして、最近知名度を上げている「Prezi(プレジ)」をはじめ、パワポより視聴効果が高いと評価されるプレゼンテーションソフトが世の中に出てきたじぇい。
最近では、パワポでもスライドの中に動画を入れるなどで、視聴効果を上げる試みで、プレゼン資料を作成している人もいるって聞いているし、さらにはパワポを禁止する会社が出ているって。なぜきゃすか?
Amazonの最高経営責任者、ジェフ・ベゾス氏を筆頭に社内会議では「ムダなアニメーションで装飾された資料は不要」ということで、新製品ならプレスリリース形式で文書を作成することを推奨する企業が増えてきていることが要因のひとつかもしれません。
資料を作成することにたくさんの時間を要したり、「どう伝えるか」に対しての長時間検討したりするのではなく、まずは「なにを伝えるか」に対して、しっかり検討する必要があるといっているのではないでしょうか。
PowerPointが主流であることは確かですが、他のプレゼンテーションソフトの活用もはじまっているようです。
1978年生まれ。
2001年東海大学工学部通信工学科卒業後、ITの人材派遣会社に入社。大手コンビニエンスストアのPOSシステムの保守運用業務を担当。その後、2003年にソフトウェア開発の会社でシステムエンジニアとして大手通信会社のWebアプリケーションシステム開発など多くの開発業務に携わったが、小さい頃から独立したい気持ちが強く、3年後の2006年に独立を決意。2007年(29歳)に(株)プロイノベーションを設立し、当時としては珍しいオブジェクト指向によるモデリング開発でのサービス提供を始める。
現在は、代表取締役を務める傍、JAPROの認定講師の資格を取得し、さまざまなIT企業を中心に研修なども行っている。