国際レコード産業連盟(IFPI)によると、世界の音楽市場でストリーミング配信による収入が分野別で最大になった。2018年4月24日(現地時間)に発表した。CDやレコードの売り上げを上回るのは初めて。
スウェーデン発祥の音楽配信サービス「スポティファイ」などで音楽を聴く人が増えたことが影響している。
デジタルが過半数
世界の音楽市場全体では、2017年の売上高は前年比8.1%増の173億ドルだった。増加は3年連続。ストリーミングやダウンロードなどのデジタルによる収入は、初めて全体の過半数となる54%を獲得した。
売り上げ全体のうち、ストリーミングが38.4%と最も大きなシェアを占めた。有料でストリーミングを利用するユーザーは1億7600万人おり、1年で6400万人増加した。
一方、CDやレコードは5.4%減の30%だった。ダウンロードのみの場合、デジタルは前年比20.5%減の16%で、ストリーミングによる影響の大きさは明らか。
ただ、近年の収入の増加傾向に関わらず、2017年の収入はピークだった1999年の68.4%にとどまっている。