2018年4月21日、北朝鮮が核実験とミサイル発射の中止を表明。翌週の27日の南北首脳会談を前に交渉の「地ならし」と受けとめられたものの、米朝首脳会談への注目度もまた、ますますアップした。
その一方で、米国では減税政策に伴う企業業績が好調。1~3月期決算では7年ぶりの増益率を確保するなど、米国経済への楽観的な見方が強まりつつあり、ドル円相場はドル売りが一服し、ジリ高基調が続く。ただ、米国の保護主義政策をめぐる欧州や中国などの懸念は払拭されておらず、先行き見通しには慎重なムードも漂っている。
そうしたなか、ゴールデンウィークを前に、早稲田大の惟光が動いた。明治大のRWは小刻みに稼ぎ、慶応大の石油王も就職活動の合間を縫って、積極的な取引でプラスを確保した。
「上昇トレンド続く」と読んで「買い」ポジション保有(早稲田)
4月24日(火)
先週(4月16日週)はレンジ相場で変化の乏しい週だったが、今週に入ってからはその様相が一変。激しい上昇トレンドを形作った。前日の23日には力強く長い陽線(終値が始値よりも上がった状態。線が長いほど値動きが大きかったことを表す)をつけ、1日のうちにおよそ1円の上昇をみせた。
急激な上昇の後は跳ね返しが予想されるため、23日のうちにポジションを持つことは見送った。しかし、今日になっても値が大きく下げ戻される気配はないため、今後も上昇トレンドが続くと予想。「買い」でポジションを持つと決断した。
11時54分に108.772円で、500ドルの買いのポジションを成り行きで持った。
4月27日(金)
今週は大きくドル高円安に動き、長らく注目してきた「4月18日や17年9月8日など、大きなトレンドの中での決定的な底値を付けた日」の、「それらのだいたいの節目である108.00円付近」を大きく突破したことから、ポジションを持った。
ラインチャート(終値だけで描かれているチャートのこと)の日足を開いてみると、ロウソク足チャートと同様、大きな上昇トレンドを形成していることがわかる。ロウソク足チャートだと、ロウソク足の形や、並び方などたくさんの情報が見えてしまうが、ラインチャートだとシンプルに現在のトレンドを確認することができる。
ラインチャートでも、上昇トレンドが形成されていることと、最近注目していた「108.00円付近」を大きく上回ったことが、ポジションを持つに至った経緯だ。
来週からゴールデンウイーク(GW)に入るが、そのあいだ東京市場は休場となるので、力強いトレンドが形成されるとは考えにくい。レンジ相場、もしくは緩やかな上昇トレンドになると考える。GW明けは、目下進行中の強い上昇トレンドの続きが見られることになるであろう。
保有ポジション 買い500ドル
前週からの損益 プラス・マイナスセロ
4月27日現在 8806円
「上ヒゲ」に反応 逆バリでポジション保有(明治)
4月26日(木)
16時ごろ、15分足チャートで長い上ヒゲ(上ヒゲは長いほど売り圧力が強くなるシグナル)ができたので、相場が変わる点だと思い、逆バリ(売り)でポジションを持った。
しかし、思ったとおりに相場が反転しなかったのでリスクを恐れ、少しの利益で決済。強そうなヒゲでも反転しないことがあるのでやはり、早めの損切りが大切であるなと改めて感じた。
109.376円で売り、109.355円で決済。21円のプラスだった。
前週からの損益 プラス21円
4月27日現在 9437円
就活の予定が長引いて......(慶応)
4月23日(月)
土曜日(4月21日)の北朝鮮による核開発施設とICBM廃棄の声明を受けて、ドル円相場は上昇スタートとなった。日中は108円の水準を目前にビルドアップ(ある価格水準まで何度も到達するも、そこで跳ね返されるチャート形状)を形成していたため、上昇の勢いが強くヨーロッパ時間も上昇の流れが続くだろうと予測した。
この日はふだんよりも上昇の勢いが強かったため、損切り幅を半分にして、2倍の数量で注文した。ただ、就活の予定が長引いたため16時にスマートフォンを見ることができず、少し遅れてのエントリーとなった。もし時間どおり見ることができていたら、もう少し有利な価格で買えたはずだった。また、手仕舞いに関して本来のエグジット時刻である22時まで待っていればもう少し利益を伸ばすことができた。
107円92銭で買い、108円23銭で売った。626円のプラスになった。
4月27日(金)
この日は予定があり、取引を見送った。今週は総じてドル円相場は上昇し、連休明けには110円台を目指すかもしれない。ただ、最も考えられ得るシナリオは、このまま調整局面に入って安定的な相場を迎えることではないかと思う。
前週からの損益 プラス626 円
4月27日現在 1万2848円