ソニーの子会社で、商品設計に携わるソニーエンジニアリング(神奈川県藤沢市)とソフトウェア開発のソニーデジタルネットワークアプリケーションズ(東京都品川区)の役員3人が、社内で必要な手続きを踏まずに高額接待などを繰り返していたことがわかった。
ソニーの広報・CSR部の担当者は2018年4月24日のJ‐CASTニュース会社ウォッチ編集部の取材に、今回の不祥事について「誠に遺憾」などとコメントしている。
内部監査で発覚、3月16日付で辞任
ソニーの広報・CSR部の担当者によると、今回の問題は内部監査で発覚したという。両子会社の取締役を務める3人が、直近の2年間で高額な接待や目的の不明瞭な出張を繰り返していたといい、3月16日付で辞任したとしている。うち1人は、両社の代表取締役を務めていた。
支出額については、「具体的なコメントはできない」としながら、「通常のルールからすれば、役員であることを勘案しても出張回数や支出が過剰であると判断した」と、説明した。
今回の不祥事で経営陣の辞任にまで至ったことには、
「子会社でこうした不祥事があったことは、我々としても誠に遺憾で、真摯に受けとめている。弊社グループの行動規範は子会社にも周知していたが、十分ではなかった。今後コンプライアンスの意識を向上させていきたい」
と話した。
今後の対応に関しては、「まずは社内での調査を進めるのが最優先。真相解明に力を注ぎたい」と述べた。