シリア情勢が緊迫化するなか、2018年4月16日にはその度合いがやや後退したこともあって、ドル円相場はじり高の展開。1ドル107円半ばまで上昇した。その半面、翌17日には日米首脳会談での警戒感から一時106円後半の安値をつけたが、ムニューシン米財務長官が「(トランプ米大統領の前日のツイートが)通貨切り下げをめぐる中国とロシアへの警告であり、ドルの押し下げを意図したものではない」と発言したことから、再び107円台前半まで反発した。ドル円相場は、おおむね1ドル107円台で推移した。
こうした局面に、早稲田大の惟光と慶応大の石油王が慎重に対応した一方で、明治大のRWはタイミングを計りながら、上手に利益を積み上げた。
ポジション、持とうか持つまいか(早稲田)
4月20日(金)
この1週間は大きな値動きがなかったものの、小さな上昇トレンドを形成した。 大きく上昇しなかった理由を考えてみると、それはやはり先週記述した「4月18日や17年9月8日など、大きなトレンドの中での決定的な底値を付けた日のレートを考慮すると、それらのだいたいの節目である108.00円付近」が投資家たちのあいだで、注目度の高い境界として認識されているからであろう。したがって、やはり金曜日現在、107.60円付近にとどまっている。
ポジションを保有するのはやはり、この意識されているラインを突破するか、跳ね返されるのか結果を確認してからのほうが安全であると考える。今週中には、その結果が出るであろうと考えていたが、思っていたほど相場は動いてはくれなかった。
ロウソク足の1週間チャートに目を移すと、数週間にかけて上昇トレンドとなっている。したがって、今後は上昇トレンドへと転じると考えているので、107.00円で「買いポジション」の指値注文を入れておくのも、なかなかいいアイデアかもしれないと思っていた。しかし、ここで注目されているラインで、下降トレンドに転じる可能性も少なくはないので取引はやめておくことにした。
ポジションを保有するのは、もう少し先のことになるだろう。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
4月20日現在 8806円