セクハラ、パワハラの「境界線」 若手社員が多い会社の社長が思うこと(大関暁夫)

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基準がないからアタマが痛い

「どこからがセクハラか、パワハラか? 基準のないことは本当に難しい。特に管理者も部下も若者が多いうちのような企業は、どこもアタマの痛い問題だと思います。事務次官のようなお偉い方々のセクハラ問題とはまた違うのですが、この手の問題は、実態も把握しづらいので本当に厄介です。そんな事情でいろいろ刺激をしてほしくないこともあるので、セクハラ、パワハラ関連の問題で派手な報道は控えてほしいというのが正直なところです」

   組織は人が集まって形成されるものであり、コミュニケーションの活性化こそが円滑な組織運営に資するのは疑う余地のないところです。

   しかし、コミュケーションを活性化すれば、今度はセクハラやパワハラと受け取られかなねない事象が増えるリスクを負うことにもなります。性別、出身、経歴等々さまざまな人が集ってこそ大きな力を発揮する組織運営を、期待通りに動かすことの難しさを改めて痛感するばかりです。

(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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