その47 「税抜き価格」の過大表示 「こんなものいらない!?」(岩城元)

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価格表示で、その店が客を大事にしているかどうかがわかる

   客にとっては、税抜き価格と並んで、小さいながらも税込み価格が書いてあるのは、まだいいほうだ。税抜き価格を大きく表示し、そのあとに「+税」とか「税別」とだけ小さく書いているところもある。客は頭の中で税込み価格を計算しなければならない。

   僕が客に対してもっとも親切だと思う表示法は、言うまでもないことだけど、まず大きめに税込み価格を書き、税抜き価格はその下に小さく、というものだ。そんな店も少なくはないし、これだと、冒頭の男の子のように、間違えることはまずない。税抜き価格は書かず、税込み価格だけの表示でもいいだろう。

   税抜き価格、税込み価格の表示の仕方ひとつで、その店がどの程度、客を大切にしているかが分かるというものである。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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