人生最大のピンチに挑んだザッカーバーグ氏 「勝負服」に込めたメッセージとは?(井津川倫子)

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「I'm sorry suit」ネクタイの色は?

   では、「I'm sorry suit」(アイムソーリースーツ)と評された戦略スタイルで、辛口の専門家さえもが「見事な選択」と絶賛した「勝負カラー」とは何色だったでしょうか。

   答えは「フェイスブックブルー」! フェイスブックのアイコンに使われている水色でした。

   なるほど、勝負色にカンパニーカラーの「フェイスブックブルー」で「これからも自分が経営者だ」というメッセージを伝えて退任論を払拭するという狙いだったのでしょう。一見地味なスーツ姿にこれだけの「戦略」が施されていたとは......

   私は思わず拍手を贈ってしまいました。

   では、今週は、「ニュースな英語」の中から、「副詞」の使い方を学びましょう。

   Mark Zuckerberg answered questions directly and confidently.

「directly」(率直に)「confidently」(自信を持って)という「副詞」が使われています。「副詞」は、「動詞」や「形容詞」を修飾する品詞ですが、「副詞」一つで意味をガラリと変えることができます。

   Mark Zuckerberg answered questions directly.
(マーク・ザッカ―バーグ氏は、率直に質問に応えた)

   「副詞」を「reluctantly」(渋々と)に変えるだけで、逆のニュアンスを伝えることができます。

   Mark Zuckerberg answered questions reluctantly.
(マーク・ザッカ―バーグ氏は、渋々質問に応えた)

   同じように、「confidently」「nervously」(不安そうに)に変えると、ガラリと変わります。

   Mark Zuckerberg answered questions nervously.
(マーク・ザッカーバーグ氏は、不安そうに質問に応えた)

   前回の比較級と同様、学生時代は「副詞」がキライでした。長ったらしい単語が多くてスペルを覚えるのがめんどうくさいという理由です。でも、シンプルな文章にひと言「副詞」を加えるだけで表現の幅が広がることを発見してからは、積極的に使うようにしています。

   みなさんも、どんどん「副詞」を使って、より生き生きとした英語をアウトプットしてみてください。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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