深刻な人手不足が中小企業に打撃
また、「90点以上」(8.1%)と高く評価する企業が過去4年間で最高になった一方、「50~59点」「60~69点」「70~79点」「80~89点」では、いずれも前年を下回り、アベノミクス評価での中間層が薄くなる傾向がみられた。そして、「10点未満」から「40~49点」までの低い評価を下す層が、軒並み前年より増えた。これは、アベノミクスの恩恵をこうむる企業と、効果が得られない企業との間で、はっきり格差が広がったことを意味するという。
この理由について、帝国データバンクでは
「2018年度業績に対する見通しは、全体として改善すると見込む企業が多いが、中小企業以下ではまだ緩やかな改善にとどまっている。一方、中小企業以下を中心に人手不足が一段と深刻になり、業績に悪影響を与えているとする企業が増え、過去最高の39%に達した。政府は、人手不足対策を最重要課題に取り組むべきだ」
と分析している。