「ヤバイ」は伝わらない!? 大谷報道から学ぶ「世界標準の伝え方」(井津川倫子)

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「すごい」をアピールしたい場合は、こんなふうに!

   続いて、3つ以上の人(モノなど)を比べる時に使う表現です。

   まずは、「the first」(最初の)を使った表現です。とにかく「一番」や「初めて」はニュースになります。「初めての黒人米大統領」とか「最初に100メートルを9秒台で走った人」などです。大谷選手も「初めて」でニュースになりました。

   Ohtani became the first player in 99 years to win two games and hit three home runs within the first 10 games.
(大谷は、最初の10ゲームで2勝を上げて3本のホームランを打った、99年間で初めての選手になった)

   「一番」ではないけれども「すごい」場合は、「one of the +最上級」(最も~な一つ)という言い方がよく使われます。「一番かどうかわからないけど間違いなくトップクラス」という時に使います。

   Shohei Ohtani is one of Japan's most promising young athletes.
(大谷翔平は、日本で最も有望な若いアスリートの一人だ)

    この「one of the+最上級」は、ビジネスの場面でもとても応用が利く表現です。

    This company is one of the oldest companies in Japan.
(この会社は、日本で最も古い会社の一つです)

「one of the biggest companies」(最も大きな会社の一つ)

「one of the most innovative companies」(最も革新的な会社の一つ)

   などなど、いくつも例が浮かんできます。

   プレゼンテーションや会議での発表、上司への報告や顧客へのアピール...... 数ある提案や商品の中から選んでもらうために、少しでも「すごさ」を伝えたい。ビジネスはそんな場面の積み重ねです。

   「比べて伝える」スキルを使いこなせば、ビジネスにおいて「伝える力」がグンと向上しそうです。私自身、学生時代は苦手だった「比較級」ですが、こんなに使える表現だったのかと「目からウロコ」の発見でした。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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