ベーブ・ルースよりもすごい!
とはいえ、どのメディアにも共通していたのは「比較」を用いた表現です。「欧米人は個人主義なので人と比べないはずでは?」と首をかしげたくなるほど「比較」のオンパレード。何かと比べることで事の大きさや話題性、ニュースの価値を「客観的に」伝えるという方法は万国共通のようです。
では、ここで、「今週のニュースな英語」です。
今週はいくつかの「比べて伝える」方法を取り上げます。まずは、誰もが知っている人(やモノ、事象)と比べて「~より大きい」「~よりすごい」と伝える表現です。簡単に「すごさ」がイメージできるので、ムダな説明がいらないというメリットがあります。
Shohei Ohtani is doing things even Babe Ruth did not.
(大谷翔平は、ベーブ・ルースでさえできなかったことをやっている)
野球の神様といわれる「ベーブ・ルースよりもすごい」といわれたら、誰もが「そんなにすごいのか!」と納得するでしょう。
野球に詳しくない人でもベーブ・ルースの名前は聞いたことがあるはずです。世界的に有名な人(やモノ、事象)であれば、世界中の人にひとことで伝わりますね。ビジネスでもぜひ使いたい手法です。
「比べて伝える」ときに、比較級がよく使われます。中学校の授業で習った「more~than」の文法を思い出してください。
Shohei Ohtani has hit more home runs than Kris Bryant and he's struck out more batters than Max Scherzer.
(大谷翔平は、クリストファー・ブライアントよりも多くのホームランを打ち、マックス・シャーザーより多くの三振を取った)
※struck out:strike out(三振をとる)の過去形