所属事務所の独立騒動で揺れた映画監督でタレントのビートたけし(71、北野武)さんが、新入社員に向けて放った意味深なエール、「一番裏切るヤツは一番よく働く」に、「かなり同感」といった声があがっている。
ビートたけしさんは、アサヒ飲料が2018年4月3日に発表した「WONDA 2018年ブランド戦略発表会」に、共演の劇団ひとりさんとハライチの澤部佑さん、オードリーの春日俊彰さんと登場。騒動後初めて公の場に姿を見せた、たけしさんは新入社員へのメッセージを求められて......
「下剋上の世の中を想定して生きていってほしい」
ビートたけしさんは、「会社に入ったらまずその会社の人間関係をよく見て、こいつにはついていってはいけない、こいつは上がっていくぞと、そういう人たちの動向を見定めて忠実な会社員になって、いずれそいつを裏切って会長になること。下剋上の世の中を想定して生きていってほしい」と発言。「出世の道は入口が肝心」とばかりに「極意」を伝授すると、ざわつく会場で、劇団ひとりさんが「何かあったんですか?」とツッコみ。すると、たけしさんはさらに「一番裏切るヤツは、一番よく働くヤツですから」と答えた。
たけしさんは所属事務所の「オフィス北野」を、3月いっぱいで退社。新事務所の「T.Nゴン」で仕事をはじめたばかり。「そもそもオレの会社!」というように、自身の会社を辞めた。3月14日に独立の事実が明らかになり、17日にはたけしさんがTBS系「新・情報7daysニュースキャスター」に生出演して、独立について株式の処分や退職金を辞退したことを明かしていた。
その一方で、4月1日にはオフィス北野所属のたけし軍団のメンバーがブログなどで声明文を発表。オフィス北野の森昌行社長に「明らかな違法行為」や「完全な裏切り行為」があったなどと指摘していた。
「森社長ってよく働いてたの? まずそこが疑問だわ」
たけしさんのメッセージに、インターネットの掲示板やツイッターには、
「かなり同感」
「確かに。無能なヤツほど裏切らないわ」
「『一番裏切るやつは一番良く働くやつですから』っていうか、裏切ってからがよく働くようになるんだよ。会社が発展すればするほど、自分の収入も増えるからな」
「これはある。おれも不平不満を言わず、爽やかにかつ生真面目に働くが、ある日突然ブッチする」
などと、「なるほど!」とうなずく声は少なくない。
また、「よく働く、裏切者」のイメージとして、戦国時代に本能寺の変で織田信長を討った「明智光秀」を連想した人や、
「森社長ってよく働いてたの? まずそこが疑問だわ」
「意味わからん。上に上がっていく人の忠犬になってその人の傘で守ってもらい、力を溜めたらその人を踏み台にして上を目指せってこと?」
「なんだかひでえコメントだな。新社会人の若者に向けたメッセージとしては異常に低劣だな」
「一番よく働くって、たけしじゃないの。この裏切り者!w」
「世の中、二種類の人間しかいないってこと。自分の利益と保身のためには平気でウソをつき、人を欺く人と、何があっても絶対に人を裏切らず、人の恩に応えようとする人だ」
といった声もみられた。
ちなみに、たけしさんが監督を務めた映画「アウトレイジ」では、神山繁さん演じる花菱会の布施会長が「一度、人を裏切ったやつは何回でも裏切りよる」とのセリフを残している。