入社式「心にしみる社長の挨拶」はコレだ! 会社ウォッチ編集部が独断で選んでみた

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「鉄は熱いうちに打て、初動が勝負だ!」と熱血エール

   古典的にワイルドだった青春体験で盛り上げたのが、三井物産の安永竜夫社長だ。

「皆さんに言いたいのは『初動が大事』ということ。鉄は熱いうちに打て。まさに今皆さんは熱された鉄の状態です。最初の数年の経験の差が、将来ライバルとの大きな差となって表れます。私も入社3年目に台湾に語学研修に出され、3か月で日常生活に困らないようになって来いと言われました。
5年目でインドネシア担当となり、英語が全く通じないスマトラ島を、一人で走り回る日々を過ごしました。この時の経験がどんな修羅場・土壇場・正念場に陥ってもやっていけるという自信の源になりました」

   博報堂DYメディアパートナーズの矢嶋弘毅社長も、熱く、こう語った。

「私はずっと昔から『広告』がとても好きです。テレビやラジオのCM、新聞・雑誌の広告、屋外の看板、インターネット広告には、ついつい見入ってしまうことがよくあります。世の中には驚きや気づきを与えるクリエイティブなアイデア、誰も見たことがない仕掛けがたくさん隠れています。誰もがそれを生み出すチャンスと能力を持つことができます。後は、皆さんの心がけと日々の行動次第です」

   それぞれの会社には伝統の「社是」があり、それを解き明かしながら訴えると、よく伝わる。グンゼの廣地厚社長はこう説明した。

「当社には創業の精神、経営理念を実現するための心構えとして、『三つの躾(しつけ)』があります。『挨拶をする』『履物をそろえる』『掃除をする』という基本的な行動から成っています」

   そして、「挨拶をする」はより良い人間関係を築く第一歩、「履物をそろえる」は先々のことを考える気配り、「掃除をする」は物事のけじめをつける、という意味合いがあるという。「社会人としての原則ともいえるので、ぜひ実践できるようになっていただきたい」と語った。

   社長の挨拶にも、社長本人の個性だけでなく、企業文化が反映されているようだ。

(写真説明)社長の挨拶、新入社員に伝わってる?(写真はイメージです)
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