「『真実一路』の正しい信念を貫く人生を送って」
NTTデータの岩本敏男社長は、座右の銘を持ち出し、こう語りかけた。
「皆さんへ私の信条である『真実一路』という言葉を贈ります。これは『自らが正しいと信じる道を貫き通す』という言葉です。書物や歴史、先輩や同僚から学び、自分は何をすべきかを必死に考える。そして自分のやるべきこと、正しいと信じられる道が見えれば、たとえ周りの人に反対されても、それを信じて突き進んでいくと、必ずや目標を達成することができる、私はそう信じています。
これからさまざまな壁に直面することがあります。その時に何を正しいと考え、重きを置く価値は何かという自分の『軸』をしっかり持っていれば、どのような変化、時代の波にも流される心配はなくなります。自分がどのような人生を送り、自己実現を果たしていきたいのか、ぜひ考え続けてください」
総合刃物メーカーの貝印の遠藤宏治社長は、孔子の言葉を持ち出した。ただし、英訳で。
「私が好きな孔子の言葉に『I hear and I forget. I see and I remember. I do and I understand.』というフレーズがあります。聞くことも見ることも大切だが、それだけでは忘れてしまうので、実際にやってみて理解することが大切。失敗して初めて学びがあるのです」
そして、「(入社しても)当社の常識にとらわれず自分の感覚を大切にし、当たり前になっていることに対して疑問を呈していただき、独特な点を発見していただきたい。社として見直しや改善を図っていきますので、積極的に提案をしていただきたい」と、新入社員に改革の役割を期待した。