こんにちは。FXトレーダーのガラケーです。
今回は仮想通貨初心者にとっての「仮想通貨の選び方」について、お話したいと思います。まずは前回のおさらいになりますが、そもそも仮想通貨って何でしょうか?
おばらっち「ブロックチェーン技術を使ったもの、ということは知っていますが、それで合ってます?」
仮想通貨を選ぶポイントは5つ
ガラケー「ええ、仮想通貨とブロックチェーン技術は21世紀の代表する、一つの技術革新ではないでしょうか。先日のCoincheck事件をはじめ、現在はいろんな情報が飛び交っていたり、その不透明感につけこんだ詐欺事件があったり、不確実な仮想通貨があったりしていますが、まだまだ本当に生まれたばかりの仕組みといえます。
しかし、5年後、10年後の世界を見ると、必ずや仮想通貨とブロックチェーン技術は社会のインフラになっているのではないかと考えています。
そんな中で、世の中には1500種類以上の仮想通貨があるといわれていて、現在も世界のどこかで産声を上げて、増え続けています。
そんな多くの仮想通貨がある中で、仮想通貨の初心者がどの仮想通貨を選んだらいいのでしょうか。
仮想通貨を選ぶポイントとしては、次の5点があげられます。
(1)仮想通貨の時価総額
(2)仮想通貨の取引高
(3)日本の仮想通貨の取引所で扱っているか否か?仮想通貨を取り扱っている取引所の数
(4)ホワイトペーパーで判断(ホワイトペーパーの有無と仮想通貨を発行した時に掲げたプロジェクトが実際に進んでいるかどうか)
(5)買うタイミング
このポイントにそって、説明していきましょう」
おばらっち「仮想通貨にも、時価総額があるんですね」
ガラケー「はい。時価総額を仮想通貨選びの判断材料にする理由としては、それによって仮想通貨のボリュームを推し量ることができるからです。
仮想通貨の現在(2018年3月12日時点)の時価総額ランキングは下記のとおり。
1位 ビットコイン(BTC):約14兆円
2位 イーサリアム(ETH):約8兆円
3位 リップル(XRP):約2.9兆円
4位 ビットコインキャッシュ(BCH):約2.3兆円
5位 ライトコイン(LTC):約8000億円
『時価総額』というと、株式でいう『その企業の、その時点での価値』(株価×発行株式数で算出)ですよね。つまり、仮想通貨としての価値は、ビットコインが一番高いということにもなるわけです」
取引高はビットコインが1番!
ガラケー「次に、仮想通貨の取引高についてですが、取引高を通貨選びの判断材料にする理由としては、仮想通貨の流動性を推し量ることができます。世界マーケットでどれだけ流動しているか? 流通しているか? 人間の身体にたとえると、どれだけ血液が活発に流れているか? 血流は良いか悪いか? を判断できる材料になります。
仮想通貨の現時点での取引高ランキングは、
1位 ビットコイン(BTC)
2位 イーサリアム(ETH)
3位 ビットコインキャッシュ(BCH)
4位 リップル(XRP)
5位 ライトコイン(LTC)
となります」
おばらっち「やっぱり、ビットコインが一番なんですね。『仮想通貨=ビットコイン』みたいに思っている人もいますもんね」
ガラケー「そうですね。でも、仮想通貨を選ぶには、日本の仮想通貨の取引所で扱っているか否か、も大事です。これが3つ目のポイント。仮想通貨を取り扱っている取引所ですが、金融庁の登録済みの仮想通貨取引所で扱われている仮想通貨であれば、その時点で一つの信頼性の基準をクリアしていると言えるでしょう。監督官庁である金融庁のフィルターにかかっていますからね。
さらに、フィルターを狭めまして、日本国内の取引量や金融庁のオーソライズされた取引所で多数取り扱われているということから、その仮想通貨の信用度を推し量ることができます。
下記は、仮想通貨の銘柄を取り扱っている国内の仮想通貨取引所数のランキングになります。
1位 ビットコイン(BTC)
2位 ビットコインキャッシュ(BCH)
3位 イーサリアム(ETH)
4位 ライトコイン(LTC)
5位 リップル(XRP)
やはり、ビットコインを取り扱っている取引所が一番多いことがわかります」
仮想通貨の詳細は「ホワイトペーパー」で開示されている
ガラケー「そして、4つ目は『ホワイトペーパー』の判断です。仮想通貨を開発しているところは、このホワイトペーパーを公開しています。ホワイトペーパーは、その仮想通貨の構想やビジョン、フィロソヒィー(企業理念)、仮想通貨コインの技術的なことが書かれており、世界中の誰もがその仮想通貨について、詳細を知ることができます。
つまり、ホワイトペーパーが公開されている仮想通貨は、信頼し得る可能性の一つのバロメーターになるのです。
ちなみに、ホワイトペーパーは英語で翻訳されているのがほとんどですが、無料翻訳ソフトで、おおむね読むことができます。
さらに、2017年末から18年初めの『ビットコイン・バブル』がはじけた現在と、日本の仮想通貨取引所で発行されている仮想通貨は、ホワイトペーパーが発行されていますので、ホワイトペーパーに掲げた仮想通貨の構想やビジョン、フィロソヒィー、仮想通貨コインの技術の進捗(仮想通貨の発行時に掲げたプロジェクトが実際に進んでいるかどうか)が順調かどうかといった『中身』が判断基準の一つになっています」
おばらっち「投資商品であれば当然ですが、情報はしっかり開示されているんですね」
ガラケー「さて最後に、買うタイミングですが、これは買おうとする時のタイミングで、買いの対象となる仮想通貨の候補の中で見ていきます。たとえば、幸いにも値が押し目を売っていたり(=戻り売り。下降トレンドのとき一時的に上げ止まった地点で売りを仕掛ける手法)、その時に仮想通貨の仕組みなどの根本的な要因でないことが原因で値下がりしたりしている仮想通貨を買うことがいいかもしれません。
一例として、先日のCoincheck事件で一躍有名になった『ネム』は、事件後値下がりして、現在は割安感があります。しかし、これは『ネム』という仮想通貨そのものが悪かったわけではなく、Coincheckという一取引所のセキュリティの甘さによって、『ネム』が流出してしまった事件なので、『買える』仮想通貨の一つとも言えるのではないでしょうか。
こうしたことを総合的に鑑みて、わたしガラケーがオススメします仮想通貨の銘柄は、
1位 ビットコイン(BTC)
2位 イーサリアム(ETH)
3位 ライトコイン(LTC)
4位 ビットコインキャッシュ(BCH)
5位 リップル(XRP)
6位 ネム(NEM)
となります。
ガラケーはFXトレーダーですので、為替にたとえると、『ビットコイン』が米ドル、『イーサリアム』がユーロ、『ライトコイン』が英ポンド、『ビットコインキャッシュ』が豪ドル、『リップル』が円、『ネム』が中国元といったような感じになります。
これらの仮想通貨の銘柄は、為替でいうとメジャー通貨のようなイメージなのではないでしょうか」
おばらっち「ありがとうございます。参考になりました。この5つのポイントがわかれば、仮想通貨投資の初心者でも、いろいろある銘柄から自分にあった仮想通貨を選べると思います。ですが、みなさん。投資はもちろん、自己責任ですからね」
(おわり)
プロフィール
おばらっち
20代でフレンチレストランのオーナーシェフ、30代でシステム開発やコンサルティングの会社経営を手がけたあと、あるきっかけでFXに出会い、現在はFX専業トレーダーとして生計を立てている。
FX友の会やその他セミナーの講師を務めるなど、個人投資家の教育にも携わっている。
ガラケー
ガラケー(五十嵐隼人、いがらし はやと)
その名のとおり、ガラケーを愛用。約3割をガラケーでトレード。現在、外出時はガラケーとスマホの2台持ちでトレードする。サラリーマンとして営業管理職に就きながら、ガラケーでFXトレードもこなす兼業トレーダー。デイトレード~スイングとスイング~中長期トレードを組み合わせた「奥義」、革新的ハイブリッド投資法を操る。
現在のトレード通貨ペアは、ドル円、ユーロ円(主にデイトレ~スイングで取引)や、トルコリラ円、南アフリカ円、ブラジルレアル円(スイング~中長期トレード)など、幅広い。また、グローバルマクロ戦略でのトレードとして、株価指数CFDや個別株、原油、金のほか、ビットコインをはじめとする仮想通貨にも投資している。40代、東京出身。
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