岐路に立つ春 「やりたい」「やれる」「やるべき」を考えた、その先!(大関暁夫)

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社長が見るべき、社員活性化のための3つのポイント

   NさんとYさんは、年齢も職種も立場もまったく異なるお二人ですが、新たな転機を自ら選択され今まさに歩き出さんとするビジネスパーソンの表情の明るさ、元気さには間違いなく同じものを感じました。

   お二人の希望に満ちた笑顔の裏には、それまでの悩ましき問題意識とその解決策を見出し確実な手ごたえを持って歩き出すために背中を押してくれた、共通する重要なことが存在していると思います。

   以前にこの連載でも取り上げたことがある、起業や新規事業展開を考えるときに押さえるべき3つのポイントがあります。

   ひとつはそれが「やりたいこと」であること。2つめにそれが「やれることである」こと。そして3つめにそれが「やるべきこと」であること、です。「やるべきこと」とは言い換えれば、「求められること」「必要とされること」です。

   この考え方に照らしてみると、Nさんは、長年のサラリーマン生活に「やりたいこと」の感覚が欠乏して、演劇や落語に打ち込む自分に「やりたいこと」かつ「求められること」すなわち「やるべきこと」を見出したと言えます。

   「やれること」に関しては、これから今まで以上に打ち込んでいけば必ず、自他ともに満足のいくレベルまで「やれる」との確信を持ったからこそ、退職を決めたのだと言えます。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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