台湾の大手ITメーカー、ASUS(エイスース)が2018年3月、東京・赤坂に日本初のオフィシャルストア「ASUS Store Akasaka」をオープンした。修理拠点を併設した、このストアは台湾にもない世界初のスタイルだ。
なぜASUSは、新業態を赤坂から始めたのか。そして、この地から、どのような展開を考えているのか。J-CASTニュース会社ウォッチ編集部が、ジョニー・シー会長にインタビューした。
人々の頭に「知能アンテナ」が立っていく
赤坂のイメージとして、シー会長は「洗練さ」と「高級感」を挙げる。より集客が見込める土地もあったが、新店舗のねらう方向性と一致することもあり、赤坂エリアを選んだそうだ。ASUS Store Akasakaでは、「コネクテッド・サービス」を提供する。耳慣れない単語だが、シー会長いわく、「ASUSの製品をきっかけに、ご縁ができれば、一生つながる」との考え方をいうそうだ。
シー会長によると、能力の延長である「知能革命」が起きていて、体力の延長であった「産業革命」とは異なる性質を持っているという。
「人々の頭に『知能アンテナ』が立つイメージです。なにかあったら、すぐ検索。子どもたちもどんどんデータを手に入れるから、天才が増えていくでしょう。学習だけじゃなくて、仕事やエンターテインメント、健康にショッピングなど、本当に生活は変わっていきます」
これまでは、メーカーがLサイズ、Mサイズ...... と大量生産したものが、消費者へ一方的に届けられる「直線的な流れ」だった。しかし、これからはIoT(モノのインターネット)で集めたビッグデータ(big data)を、クラウド(cloud)とAI(人工知能)で応用する「ABC+IoT」で、一人ひとりに合わせた消費活動となっていくと語る。