米ニューヨーク株式市場はトランプ米大統領の「保護主義的な通商政策」を材料に大幅安となり、ドル相場を圧迫。「ドル売り」優勢で推移した。
週初めのG20(主要国首脳会議の7か国と、EUとロシア、中国、インドなどの新興国の20か国・地域)こそ、なんとか無難に乗り切ったものの、その後にトランプ米大統領が中国に対して知的財産権の侵害を理由に大規模な関税賦課を発表。中国もこれに対抗し、一気に「米中貿易戦争」が勃発。それによるリスク回避圧力が広がり、ドル円相場は一時、2016年11月以来の1ドル104円台へと下落。ただ、その後は105円~106円台へと回復した。
もう一点。3月21日には米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の就任後初となる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合が開かれ、事前予想どおり0.25%の利上げを発表した。ただ、注目された今年の利上げ回数が3回と、市場が期待した4回にならなかったことがドル売りを呼び、ドル円は一時105円台に下落した。大きく揺れたドル円相場に、明治大のRWと慶応大の石油王は着実に利益を積み上げた。200ドルを売り持ちしている早稲田大の惟光は果たして......
トレンドの安値更新はまだ続くと読んだ!(早稲田)
3月23日(金)
前週に、「あと数週間のうちに大きなトレンドが突如形成される雰囲気は薄い。そう考えると、どうやらこのサポートライン(支持線。為替レートが過去に何度かその水準で下げ止まった価格帯のこと)が今回の下げトレンドの底値になる可能性が強まってきた」と考えたが、この3日間のロウソク足の形を見ると考えを改めなければならなくなった。
まず一つ目に注目すべきなのは、この3日間にロウソク足の形が典型的な「黒三兵」の形を形成していることである。「黒三兵」とは、陰線が3日続けて現れる形のことで、下降トレンドへの契機と見ることができる。最近は弱いトレンドを形成した、レンジ相場を形成していたが、そのトレンドが一気に変わる可能性が現れた。
二つ目に注目すべきなのは、本日の陰線が直近のサポートラインであった2月16日、3月7日、3月16日の安値から形成されるサポートラインを割り込んだことである。当初から、このラインが当面の下げトレンドの底であると考えていたが、まだトレンドの安値は更新され続ける力があるようだ。
安値圏における黒三平は、「トレンドの底になる可能性がある」とも解釈されうるが、そうは考えない理由はここ。直近のサポートラインを割ったことで、トレンドにさらなる拍車がかかっていると考えた。
したがって、保有している売りのポジションは継続して保持することにした。
保有建玉 売り200ドル
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
3月23日現在 8913円