今春は期待できるかも! 企業の8割超が「賃上げ」予定

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   これは朗報かもしれない。全国の86.1%の企業が、2018年度に賃上げを予定していることがわかった。東京商工リサーチが2018年3月23日に発表した。

   2017年度に賃上げを実施した企業と比べて、全体(82.6%)で3.5ポイント上回った。

  • 今春の賃上げ、中小企業は大きく上がる!?
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賃上げで「従業員の引きとめ」に期待

   調査によると、「賃上げ」を予定している企業は、大企業で89.4%、中小企業(資本金1億円未満)で85.6%にのぼった。全体で86.1%(有効回答7151社のうち、6164社)だった。

   前年と比べて、大企業(17年度86.6%)で2.8ポイント、中小企業(82.0%)では3.6ポイントと、それぞれ上回った。

   賃上げの内訳は、「定期昇給のみ」が33.1%で最多。次いで「定期昇給+賞与増額」が15.4%だった。

   賃上げ予定の全企業のうち、定期昇給幅(月額)は「5000円以上1万円未満」が約3割を占めてトップ。「3000円以上4000円未満」、「2000円以上3000円未満」と続き、2000円以上とする回答は9割弱だった。

   「ベースアップ」の実施は大企業が32.4%、中小企業は33.5%で、ベースアップ幅(月額)は「5000円以上1万円未満」が24.3%で最も多かった。5000円以上のベースアップを予定している中小企業は39.3%と大企業の24.5%を上回り、また、ベースアップ額でも中小企業のほうが大企業を上回っている。

   賃上げ実施の理由については、全企業で「従業員の引きとめ」が74.7%で最多。特に中小企業では76.1%と大企業の65.9%を上回り、人材確保が課題となっていることがうかがえる。実際に賃上げによる効果として、中小企業の20.9%が「従業員の引きとめ」を期待すると回答した。

   なお、調査は2月15日から28日にかけてインターネットで実施。有効回答は7515社。

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