トヨタ自動車は、子育て中の従業員の不安や負担を軽減し、安心して仕事に取り組める環境を整備するため、事業所内託児施設「ぶぅぶフォレスト」を、2018年4月2日にオープンする。3月20日に発表した。
ダイバーシティの推進による多様な能力や価値観をもつ人材の活躍の場を広げる職場環境の整備、風土づくりの一環で、約320人の乳幼児の受け入れを可能にすることで、「仕事」と「育児」の両立の支援を求める従業員の増加に対応する。
早朝、宿泊保育も実現
「ぶぅぶフォレスト」の定員は約320人。これにより、現在の社内3つの託児施設の定員(合計で約140人)と合わせて、約460人の受け入れが可能になる。
対象年齢は、ゼロ歳(産後8週)から小学校の就学前まで。トヨタグループの従業員で、土日・祝日を含む稼働日で利用できる。工場での交替勤務者や病院の夜勤を伴う看護師など、多様な保育を必要とする従業員の仕事との両立を支援。一時預かり保育のほか、早朝や宿泊保育を導入する。
年度途中でも入所できるため、早期復職を希望する社員、キャリア入社、海外からの帰任者なども利用できる。
各工場からのバスによる幼児の送迎や、給食やおやつも提供する。
また、同じ敷地内のトヨタ記念病院と連携することで、子どもが病気の際にも安心して預けられる病児保育「トヨタ記念病院病児保育施設 ぴーぽらんど」も、4月16日に新設する。定員は22人。専門の資格を保有する保育士と看護師が子どもの体調に合わせて対応する。
対象年齢は、生後6か月から小学校6年生まで。開設時間は、7時30分から18時30分まで(延長なし)。トヨタの従業員だけではなく、豊田市在住の地域住民も利用できる。トヨタ記念病院の受診後の預かり保育だが、事前登録が必要になる。
3月20日には「ぶぅぶフォレスト」の開所式が開かれ、上田達郎専務役員が、「製造業、自動車産業の独自の働き方に対応するため、早朝保育や宿泊保育にも柔軟に対応することで、従業員の仕事と育児の両立を支援するとともに、働き方改革をサポートしていきたい」と、思いを語った。