社長の「ハッピーリタイア」考 必要なのは「自ら変える意識」だ!(大関暁夫)

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社長にも必要な「働き方改革」

   この理想像の最大のハードルは、オーナー社長の場合、リタイア後にプレッシャーや責任のない形での仕事の継続が難しいという点にあるように思います(サラリーマン社長だと、リタイア後に仕事を続けていくこと自体が難しいケースも多いように思いますが)。

   そんな私の意見をH氏に伝えると、問題の本質を捉えたこんな返答が返ってきました。

「要するに、社長にもいま話題の『働き方改革』が必要ということなのですよ。過労死まではないにしても、社長の働き過ぎは確実にあります。緊張感や重圧にも慣らされすぎて、やりがいとかを感じなくなりつつあることも多いとも思うし、原点に立ち返った働き方の見直しが社長にもあっていいと思うのです。
どうも社長だけが後戻りが許されず、年中暇なし同じことの繰り返し、そんな立場に追いやられているような気がするのです。後戻りするためには、社長も社長のプライドを捨てて、一社員の意識で出直す覚悟は必要でしょうけど。働き方改革は制度変更だけじゃなくて、自ら変える意識がないとできませんからね」
大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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